先週の日曜日、初収穫を迎えた、「僕のものブランド」のイチゴ。
わずか2粒ですが、今年も自然からの恵みを分けていただけたことに心から感謝する僕と社長(by そのみ様命名)でした。
この日、初収穫を迎えることをひときわ喜んだうちの社長、記念撮影も普段見せることのない「満面の笑み」でございました。
彼がそこまでこの収穫を喜んだのには、ちゃんと理由があったのでした。
この日も早々より畑に出ていた僕が、イチゴが熟しているのを見つけ、家の中にいる息子に声をかけて、記念すべき「初摘み」。そしてまずは、仏壇の亡き母に収穫の報告をしました。
お祖母ちゃんに線香を手向けて、手を合わせた彼は、早々に供えたイチゴを仏壇から下げ、それ手に母屋を飛び出していきました。
「嬉しくて、早く食べたいのだろうな。そりゃ、そうだよな」と内心、微笑ましく思いつつ、僕は畑に戻り一時間ほど過ごしてから家に戻りました。
玄関を入ると家の中から、甘い香りが漂っています。
「おやつにホットケーキでも焼いたのかな?」と思いつつ、台所を覗いてみると
(↓こんな光景が繰り広げられておりました↓)
なんと、「母の日のプレゼントに」と息子がケーキを作っているまっ最中でした。
こんなことを彼が、考えているなんて僕は、まったく知りませんでした。
あとで聞くと、本当は、僕と2人で作ってお母さんにプレゼントしたかったのですが、そんなこととは露知らず、彼が目を覚ました時、既に僕は畑で奮闘中。
そこで、やむなく家内の手を借りて作り始めたそうです。
スポンジケーキをオーブンで焼き、生クリームをホイップして、フルーツをトッピングして・・・・・。
すべて、彼がデザインし、一人で作ったのだそうです。
そんな、作業の真っ最中に、畑から「イチゴが実ったよ」の声が掛かったのでした。
そう、彼の「笑み」の理由とは
「お母さんのケーキにイチゴを載せてプレゼントできる」
という笑顔だったのです。
見た目、ちょっと不細工なケーキ。
でも、その頂点には、2粒のイチゴ。
僕には、このケーキが、眩しいほどに光り輝いて見えました。
はい。親バカです。
ケーキを切り分け、それぞれの皿に。
イチゴは、家内の皿と息子の皿に1粒づつ。
コーヒーとオレンジジュースで小さく乾杯。
「お母さんありがとう!!」
海沿いの田舎町に住む、とある家族の「母の日」の光景でした。