今、ホテルのネットワーク環境に自分おP/Cを繋いで、この記事を書いております。
今回、僕が宿泊している場所は、
東京都中央区日本橋。
この場所は、首都東京においても、まさに「中枢部」であり、充実したインフラ環境が整備されているのも頷けますが、こうした事が、ごく当たり前に実現してしまう東京という街のもつインフラパワーの大きさに「ディジタル・デバイド」や「地方との格差」という言葉を身をもって体感する僕なのです。
さて、昨日(2月9日金曜日)、ビジネスを終えた僕が向かったのは、
クリスタル・グラスの名門「バカラ」が直営するBar。
今年の、テーマのひとつ、「本物を見極める目を鍛え直す」ために、この場所で、本物のバカラ・グラスたちと対峙してみたくなったのです。
手渡された、メニューを拝見してひとつのお酒を見つけました。
まずは、そのお酒をいただきます。
最初の一杯にこのチョイスは、意外だったのでしょう。
いささかの戸惑いを見せるバーテンダーさんでした。
この最初の一杯は、先に「携帯短信」でお届けしております。
さて、バーテンダーさんを戸惑わせたお酒とは、
トロワリビエール1996年ビンテージ。
カリブ海に浮かぶフランス領マルティニク島で作られるダークラムの名品。
しかし、この銘酒も、2000年に蒸留所に起きた火災によって静かに眠っていた樽や出荷を待つ在庫のほとんどが消失してしまったのです。
そのため、2000年以前のビンテージと巡り会う事は、これからますます難しくなっていくのです。
ここで、出会ったのも「一期一会」。
たとえ、バーテンダーさんを戸惑わせようとも、頂く事にいたします。
この銘酒が持つ甘い香りを引き立たせるためにテイスティンググラスに注がれた銘酒は、静かに僕ののどと鼻を潤してくれました。
続いて、スコッチ・モルト・ウィスキーをオン・ザ・ロックスでいただきます。
お願いしたのは、スプリングバンク10年。
そして、もう一杯。
供された、それぞれ異なるグラスを目からデザインで楽しみ、そして、手のひらで、感触を楽しみ、そして、咽喉と鼻で、味を楽しみました。
階段を上がって、地下から外に出ると冷たい雨が歩道を濡らしておりました。
そして、都会のひんやりとした空気が、至福の時を過ごして、少し火照った僕の頬を静かに撫でていったのでした。