良く晴れた週末。
休日の僕は、畑へと出ました。
今年は、暖冬の影響で、冬野菜がどんどん成長し、まだ、1月だというのに野菜たちは、花盛りとなってしまいました。
↓菜の花です↓
↓大根の花です↓
野菜が咲かせる花たちも、実は、とても可憐で美しい姿をしています。
僕は、この野菜の花たちが大好きです。
ですが、残念ながら、大根や菜の花が咲くということは、野菜たちは、その役目を終えたことを意味します。
つまり、畑を次の季節に明け渡してあげる時期を迎えたことを知らせる花なのであります。
勿体無いのですが、この日、すべて抜き取られ、畑は、更地に戻されたのでした。
このあと、この場所は、改めて耕され肥料を施して、夏野菜の苗が植えられます。
畑は、春の向こうの「夏の装い」の準備に取り掛かるのです。
この日、抜き取る前に、菜の花の「つぼみ」を摘んで、それが、お昼ご飯のときに「おひたし」にして頂きました。
独特のほろ苦さを舌で感じながら、大自然の営みに感謝するとともに、一足早い「春」を堪能した僕なのでした。
さて、午後になって、柔らかな日差しに誘われて、海に出てみました。
少し、強めの風が海から吹き、繫がれた小舟を波が揺らしておりました。
波打ち際には、水鳥がえさを啄ばんでおりました。
空を見上げれば、風に乗って悠々と羽を広げて飛ぶ鳥の姿がありました。
ひとしきり散歩を終えて、家の庭まで戻ると、
黄色く色付いた夏みかんが陽の光に照らされて綺麗に輝いておりました。
部屋に戻って、少しサボリ気味だった読書を久しぶりにゆっくりして過ごしていた僕は、気分転換に夕暮れの海に散歩にでることにしました。
これから干潮に向かう海は、夕凪ぎの中で静かなたたずまいを見せておりました。
風も無く、波音も聞こえない静寂の中で、堤防に腰をおろして沈んでゆく夕日をぼんやり眺めてひと時を過ごした僕でした。
田舎サラリーマンの休日は、こうして終わっていったのでした。