僕が住む場所の目の前にある海は、伊勢湾。

僕が暮らす半島の対岸、伊勢・志摩地方は、有名な牡蠣養殖の名産地であります。

毎年、冬を迎え大きく成長した牡蠣は、海を横切ってこちらの魚市場にも新鮮なまま水揚げされ、僕の冬の楽しみのひとつとなっております。

ところが、昨年末、全国的に猛威を振るった「ノロ・ウィルス」の感染媒体のひとつが「牡蠣などの二枚貝の殻」であるとの報道により、本来、「ちゃんとした方法で、食せば、まったく安全である」にもかかわらず、消費が大きく落ち込み、その影響で、卸売業者が産地から入荷を停止した事から、突然に市場から「殻つき牡蠣」が姿を消してしまったのでした。

というわけで、この冬については、これまでとても寂しい思いをしておりました。


が、しかし、新たな年明けと共に、牡蠣たちは、やっとその姿を再び見せてくれたのであります。



昨日の朝、家内から、彼女の職場の同僚の皆さんと共同で手配した、産地直送の牡蠣が届くとの報を聞き、一日中ウキウキしながらオフィスで過ごした僕は、飛んで家に帰りました。


ありました。ありました!!



嬉しかったのも有りますが、料理の写真を撮る練習を兼ねて(決して「食べ物ブログ」を目指しているわけでは、ございませんが)オリ江ちゃんを使ってみました。(ということで、テーマも「スペシャwithオリ江」です)



フランスの妹よ。写真が大きくなるけど怒らないでね~っ!!




(↓今シーズン初の殻つき牡蠣たちです↓)





生牡蠣には、シャンパーニュもけっして悪くはないのですが、やはり、僕は、生牡蠣には、日本酒に優る相性はないと思うのであります。



ということで、



(↓純米酒をほんのり「人肌ぬる燗」で↓)





僕が、燗をつけるのに集中している間に家内が先に食べ始めて、お皿の殻が減っているのは、ご愛嬌です。


(余談ですが、この酒器は、昨年秋に出向いた沖縄で購入した「琉球焼き」です。素朴な風合いと独特の絵付け模様がとても気に入っております)



いやあ、美味しかった!!



この牡蠣は、我が畑の大根を使って作った「紅葉おろし」と自家製の「ぽん酢」をかけて頂いたのですが、写真があまり綺麗ではないので、載せない事にいたしました。


まずは、10個を生で頂き、5個を「焼き牡蠣」にていただきました(焼き牡蠣の写真は、撮り忘れてしまいました)



この牡蠣をいただきながら、真摯な努力をなさっておられる牡蠣養殖業者の皆さんが、この冬に見舞われた災難と「風評」の恐ろしさをつくづく感じながら、これからの冬本番に、少しでも多くの牡蠣が消費者に受け入れられますようにと願う僕なのです。

そして、「この冬、あと何回、これを味わおうか」と密かに計画を練る僕なのでした。