皆様ご存知の通り、僕は、海沿いの田舎町に暮らしております。
普段は、小さな部品メーカーで会社全体のIT・通信ネットワーク部門を統括する立場におります。
また、合間には、畑で「見よう見真似」の、「素人百姓」なんぞを営んでいたりもいたします。
空気は綺麗ですし、静かな環境の中での暮らしは、健康には、申し分ないと思われがちです。
確かに、その点、間違いではないのですが、ただ一点、大きな問題があるのです。
それは、毎日の生活が「自動車&デスクワーク中心」だということ。
田舎暮らしにおいては、自動車は「生活の必需品」です。
これなくしては、日々の暮らしに大きな不自由が生じてしまいます。
まさに「生活の足」なのであります。
ところが、この生活に慣れてしまうと、ついつい「車依存症」に陥ってしまいます。
わずかな距離も車で移動をしてしまう困った「怠け者」になってしまうのであります。
また、会社においてもデスクに座ってP/Cとメールによるマネージメントが主なのでほとんど「椅子に座りっぱなし」という生活を送る毎日なのです。
会社の敷地内の駐車場からオフィスまでの往復しか歩かないなどという生活も決して珍しくないのであります。
この生活を続けた結果、このところの「足腰の衰え」は、危機的状況となってきていたのでありました。
遡ること、昨年のクリスマス。
我が息子の元にサンタさんから自転車が届けられました。
息子がお願いしたのは、今流行の「マウンテンバイク」タイプの物でした。
そして、時を同じくして、僕がブログを始めた当初からのお仲間であり、「木漏れ日同盟」の同志でもあるKOO様 が、「ペペロンチーノ号」という素敵なマウンテンバイクを購入されたのです。
その時、運動不足が悩みのタネだったサンタもちょっと考えたわけです。
「この際、エンジン付きのそりから自転車に乗り換えてみよう」と。
さあ、そんな事がきっかけで、始まった自転車購入計画ですが、これまで自転車の事などまったくの門外漢。解らない事だらけです。
まずは、調べてみる事にいたしました。
ところが、その奥が深いこと深いこと。
フレームのデザインやタイヤの形状あるいは目的別による車種の分類など、次々に出てくる事柄や用語に「チンプンカンプン」の連続でした。
ひとつづつ、勉強しながら、自分に合うものを探しているうちに、時は流れて、街には、再びクリスマスソングが流れる季節が巡って来ていたのでした。
こうして、一年を経て、最終的に次の結論に達しました。
① 田舎暮らしのことゆえ、野原や、田んぼのあぜ道などを走る事があるもののいわゆる「オフロード」というほどではない事。
② 確かに野原やあぜ道を走る事があるものの、ほとんどは、アスファルトで舗装された道路を走るだろうという事。
③ 折角の自転車ですからある程度、長距離のツーリングを楽しむ事が出来る性能が欲しい事。
この3つの条件から、「クロスバイク」というタイプを選択しました。
このクロスバイクは、マウンテンバイクとツーリングバイクの良いところを合わせたいわば「ハイブリッドタイプ」。
僕のニーズにぴったりとマッチしてくれました。
このタイプに決めたものの機能や構造などについて、いまだ幾つかの迷いが有りました。
そんな時、僕が自転車の購入を考えている事をお知りになった、ドイツにお住まいのMOMO様 が、ブログを通じて親身になって相談に乗ってくださいました。
おかげで、いろいろな事を教えていただき、自分なりのに仕様を決める事ができたのでありました。
ということで、先週の土曜日。
いよいよ、満を持して、息子を連れ名古屋市内のサイクル専門ショップに出かけました。
買い物は、現物を見てからでないと買う事ができない性分の僕ですので、希望している仕様と購入価格だけは決め、後は、サイクルショップでの出会いの「ご縁」に任せようと思っておりました。
店内には、所狭しと各メーカーの様々なモデルが並べられておりました。
その中から、ついに一台を選びました。
(↓こちらです↓)
米国SPECIEALIZED(スペシャライズド)社 製クロスバイク
「crossrider(クロスライダー)」
こいつが、僕の新しい相棒です。
仕様と価格が僕の希望と合致した事はもちろんですが、最後は、息子の「お父さんには黒がイイよ」の一言が決め手となりました。
サイクルショップで、調整・点検をしていただき、家に持ち帰りました。
そして早速、息子と試し乗りに出かけました。
目的地は、我が家から2kmほど先にある酪農を営む僕の従兄が構える「牛小屋」。
動物大好きの息子が大好きな場所です。
それに、住宅地から離れた里山の中に建っているため、未舗装の道もありますので、自転車の性能を実感するには、うってつけのコースでした。
息子と二人で、往復一時間ほどのサイクリングを楽しむ事ができました。
性能は、申し分ありません。大満足です。
思えば、自転車を買おうと思い立ったサンタは、気づけば次のプレゼントを仕込む季節になっておりました。
また、この日、去年のプレゼントを前に息子が「サドルを上にあげて欲しいんだけど」と言いました。
この一年で、彼も背が伸びて成長した事の証しです。
自転車を走らせるのに良い季節は、終わってしまったかもしれません。
でも、こうしてネット社会で恵まれたよきご縁に感謝し、また、思わぬ息子の成長を実感できたりといろいろな嬉しさの中で、新しい相棒と巡り会えた事を心から喜んでいる今の僕なのであります。