「心の目」だけあればいい。

始まりは、「Ｔｈｅ　Ｉｎｎｏｖａｔｉｏｎ」。

シーズンのスタートは、技術へのあくなき挑戦の爆発でもある事をフレームに切り取られたシーンが美しさと共に伝えてくる。

そして、「革新とは感動である」という事を僕の心にしっかりと刻んでゆく。

そして、待ちわびた僕に、届いたのは、「Ｔｈｅ　Ｓｐｅｅｄ」。

これこそ、この世界において誰もが求める「普遍のテーマ」。

ページの中で繰り広げられる時速２００ｋｍを超えた世界が圧倒的な迫力で目の前に迫ってくる。

「速さとは耽美である」という事実を僕は、ここで、思い知る。

人様とのご縁のありがたさに心から感謝し、「あらたな元年」を迎える事となった２００６年。

その、僕にとっての大切な・大切なメモリアル。

世界最高峰のモータースポーツ「フォーミュラ１」。

この舞台で繰り広げらる様々なシーンを「感動」という言葉で伝える為に集結したフォトグラファー集団「Team ZEROBORDER」。

まさに、「感動には、国境や境界は存在しない」という事実が彼らの写し撮る１シーン・１シーンによって、厳然と証明されてゆく。

そして、その写真の魅力を一層引き出し際立たせるのが、選び抜かれ、洗練し磨き上げられた言葉で綴られた珠玉の抒情詩たち。

ここでは、もはや、「見る者が発する言葉」は、邪魔物でしかない。