金曜日から、家内&息子と信州に出かけ、つかの間のバカンスを楽しんでまいりました。
日曜日に所用が有った為に、もう一泊する家内&息子を残し一足先に僕だけが土曜日に帰宅をいたしました。
明けて、日曜日、用事を滞りなく終えて、夕刻に帰宅。
とりあえず、TVをつけました。
甲子園の熱戦が、まだ続いており、14回が始まったところ。
結果、15回で翌日再試合なった事は、皆様も良くご存知の事と存じます。
試合を見終えて、シャワーを浴び、あらためて、チャンネルを変えていたところ、一人の見覚えのあるお顔が画面に映りました。
その方は、ご自身の研究なさっておられる専門分野について全国から集まった、40人ほどの中学2年生の生徒さんを前に授業をなさっておられるところでした。
この広大な宇宙の成り立ちを解明するには、顕微鏡でも見えないほど小さな「素粒子」を研究する事で明らかになるということ。
そして、その素粒子をどうしたら捕まえられるのかということ。
そのなかでも、捕まえる事が困難な「ニュートリノ」という素粒子を捕まえること。
お話しと、実験装置の実物を中学2年生たちに見せながら、授業は進んでいきます。
本当に特別な授業でした。
先生のお名前は、小柴 昌俊先生。
そう、ノーベル賞を受賞したそのご本人が、大きな前途を持つ中学2年生の皆さんに特別授業をしておられたのです。
量子物理学の基本から、素粒子のお話し、そして、素粒子を捕まえる仕組みと「霧箱」という実験装置のなかで起こる素粒子たちの動き、そして、小柴先生が心血を注がれた、ニュートリノを捕まえる為の巨大な実験装置「スーパーカミオカンデ」の説明とその中に実装されている本物の装置。
授業を受けている生徒さん達の目が、釘付けです。
最後に、小柴先生は、こう仰って授業を終えられました。
あなた方が、今、「なりたいな、こうしたいな。」という思っているアイディアを3つか4つ心の中に「卵」としてしまっておいてください。
その卵を持ち続けたなら、そのうちの一つくらいが、雛となって孵り、大きく成長して、羽ばたく事でしょう。
この講義を受けることが出来た、中学2年生達が心から羨ましく思った夏の夕暮れでした。
**** 追 記 *******
この番組は、NHK教育TVで放送された「わくわく授業 夏休みスペシャル編」です。(番組のHPはこちら )
再放送もあるそうなので、今度は、ちゃんと録画して遺しておきたいと思う僕になのであります。
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