梅見酒。午後から曇り始めた空からは、どうやら今にも泣き出しそう。 風ひとつない静まり返った空気には、湿気を含んだ「重さ」を感じて。 庭に咲いてる満開の梅の花が、街灯に浮かび上がるのをぼんやりと眺める。 両手には、ぬる燗の入った徳利とぐい呑み。 庭先で梅を愛でながらの一人酒。 これが出来るのも・・・・・・・・ そう、春。