庭で柚子の実をもいできて、昨日の夜、僕が飲んだお酒



↓これです↓

プリマスジン



名前を「プリマスジン」申します。


このジンは、1793年にイングランド南西部のプリマスにおいて発祥した、イギリスでもっとも長い歴史をもつジンであり、プリマスの地がイギリス海軍の基地があることから、英国海軍御用達のジンとなった歴史があります。

昨夜、自宅に帰りましたところ、TVより「007シリーズ」の第17作目「ゴールデンアイ」が放映されており、「007といえば、ジェームス・ボンド海軍中佐」ということで、この英国海軍に縁りの深いお酒をいただいた次第です。つまりは、単なる思いつきですね。


で、このお酒を楽しみながら、かつて、聞いたこのお酒の「もうひとつのエピソード」を段々思い出していったのです。


時は1620年。

イギリスの港町に「ドミニコ修道院」という修道院がありました。

この修道院に宗教弾圧を逃れた清教徒たちが夜を過ごしておりました。

彼らは、翌日、船に乗り、西にある新大陸へと旅立ちました。

新天地にたどり着いた彼らは、先住民の助けを借りながら生活を営み、翌年の秋、初めての収穫の時を迎える事ができました。

そこで、清教徒たちは、先住民を招待し、収穫を祝うお祭りを催したのでした。

後年、この新大陸に起こった国は、アメリカ合衆国となり、この清教徒たちは「ピルグリムファーザーズ」と呼ばれるようになります。

時代を経て1863年、時のアメリカ合衆国大統領リンカーンによって、この故事に倣い、「11月の第4木曜日」が「Thanksgiving Day」として祝日に定められます。



2005年の11月の第4木曜日は、昨日、24日でありました。



さて、写真をよくご覧いただくと、ボトルに貼られたラベルに一艘の帆船が描かれていることにお気づきになると思います。

このラベルに描かれた帆船こそ、ピルグリムファーザーズが乗り込み新大陸を目指した「メイフラワー号」であり、彼が、イギリス最後の夜を過ごした「ドミニコ修道院」が後の「プリマス蒸留所」となり、この「プリマスジン」を造り世に送り出していったのであります。


日本時間とはいえ、偶然に飲んだお酒の意味深さを実感する僕なのでした。