兵庫県尼崎市の列車脱線事故の現場では、今日も、依然として、車内に閉じ込められたまま多くの人命が助けを待っています。
被害に遭われた皆様ならびにご家族に対してよりお見舞い申し上げます。
また、事故現場において救命・復旧ならびに原因究明をはじめとした事後対応に不眠不休で懸命にご尽力されている皆様にあらためて敬意を表します。
死亡を含む重大災害が1件発生する場合、その陰には29件の軽傷の事故が起きており、更に300件の潜在的な事故(ニアミス事故)が発生していると言います。またニアミスを含む全ての事故の88%は不安全な行動、10%が不安全な設備によるとしています。
この理論を提唱者の名をとって「ハインリッヒの法則」いいます。
つまり、大事故が発生するにおいては、その事故発生に至るまでの間に、「事故発生要因」に起因する潜在的(あるいは、軽微)な事故が「継続的かつ構造的に起きている」という事を認識しなければならないことを示しているに他なりません。
昨日、会社内に「安全」の総点検を指示しました。
「継続的かつ構造的」な要因の発見と徹底した対応は、まさに「他人事ではない」のです。