日本で初めて「万国博覧会」が開かれた年、当時、小学校一年生の僕は、父親の「真空管ラジオ」を勝手にいじって遊んでいました。そんなある日、スピーカーから流れてきたメロディは、僕の目から勝手に涙をあふれさせ、僕は、自分ではどうすることも出来ずに、ただ訳も解らず涙を流し続けるだけという経験をしました。
僕の中に強烈な衝撃を与えたその曲は、記憶の中に感動を留めたまま、二度と出会うことはありませんでした。
それから、20年の時が流れて、大阪の当時行きつけ(というより「入り浸り」といったほうが正解)にしていたあるバーでその曲は突然姿を現し、僕は、勝手に涙があふれてきた7歳の自分と再会する事となります。
曲の名は、「Oh girl」、アーチストは「CHI-LITES」

 1970年の全米NO.1を獲得した曲であることも、そのとき初めて知りました。

 

僕の、音楽の原点です。

 

今年、奇しくも、「万国博覧会」が開かれ(しかも今回は、我が地元です)、そして我が息子が小学一年生となりました。これから先、彼にも様々な「My Favorite」が生まれていくんでしょう。そんな中で、「自分の感性に素直に感動出来る気持ちだけは、ずっと持ち続けてくれたら」と願っています。

 

アーティスト: ザ・シャイ・ライツ

タイトル: THE BEST OF CHI