先日、僕の愛読書のひとつである、古谷 三敏さんの漫画「レモンハート」を読んでいたところ、こんなストーリー出くわしました。

 

ある女性が、レモンハートのマスターに「恋の相談」をいたします。

 

彼女は、男性から交際を申し込まれたんのですが、まだ、相手と知り合って間が無い為に好意はもてるものの、「本当に自分と合うか判らないので、迷っている。何とか相手の男性を見極める方法は無いだろうか」というものでした。

 

そこで、マスターは、ひとつの「占い」をいたします。

 

「その男性とバーで待ち合わせをしなさい。そして、あなたは、わざと遅れるのです。彼があなたを待つ間にオーダーしたものが、「とりあえずビール」ならばお付き合いもそこまで。もし、「ジントニック」なら最高の男性です」

 

そして、見事、男性は、彼女の期待に応えて、「ジントニック」をオーダーし、ハッピーエンド。

 

と、まあこんなお話なんですが・・・・・。

 

 「バーでのビール」ってそんなに下品なものなんでしょうか?

 

僕は、週に一度は、「バー」に飲みに行きますが、バーでの、「その日、最初の1杯」は、とても大切な物の為、いつも何をオーダーしようか迷います。

その日の「気分」、「体調」、時には、本当に飲みたい2杯目を最高に味わう為の「引き立て役」としてオーダーすることもあります。

 

そんな僕にとって「その日、1杯目をビール」という選択は、大切なアイテムのひとつであり、

 

「付き合いをお止めなさい」とまでに

他人から、「人格否定」されるほど「卑下」されなければならない行いとは到底思えないのであります。

 

レモンハートのマスター曰く、

 

「かつて、バーには「ビール」を置かなかった・・・・」

 

そうです。

 

「バーテンダー」さんの世界では、「ビール」に対して、他のお酒よりも「一段低い」扱いをしている。(つまり、「見下している」)ということなのでしょうか。もしそうだとしたなら、自称:「お酒博愛主義者」の僕には、大変悲しい事と言わざるを得ません。それとも、ただ「ビールください」と言うお客は人としての品格に欠け、、「シ○イいただけますか」、「カール○バー○ありますか」などというお客は「バー」で飲むことを許される品性の持ち主として扱われるという事なのでしょうか。

 

僕は、これまでも、プライドと愛情を持って「お酒」に接してきたつもりであり、これから先も、この気持ちだけは持ち続けたうえで、「ただの酒飲み」として人生をおくりたいと思っています。そして、「バー」での最初の1杯に「ビール」をオーダーする事に、なんら恥るつもりもありません。ましてや、これが、「人格否定」されるような卑しい行いではないと心から信じています。

著者: 古谷 三敏
タイトル: BARレモン・ハート―気持ちがすごくあったかい!!(酒コミック) (20)