富山県でセルコ ホームの2×6、APW430、ガルバリウム鋼板と杉板張りで太陽光発電によりある程度自立循環可能な滑川パッシブの家に住んでいます

第3種換気でQ値1.19(UA値0.3)、C値0.56の高断熱高気密により省エネルギー

日本海側の北陸という日射区分A2、H1と豊かな日射が望めない地域ですが日射取得により冬は29℃超えの無暖房室温、冬以外には日射遮蔽、通風等パッシブによる生エネルギーにより更なる小さいエネルギー消費の住まいにしました

結果、24時間暖冷房でありながら年間電気代は73694円と家計にも優しい住まいとなっています



さて、長いこと書いては修正を繰り返してきましたがやっとかと発信致します!

短期間で資産価値が0になる家作りを許容するシステムとは何なのか?


まず国税庁が定める「減価償却資産の耐用年数等に関する省令」によると木造戸建ての耐用年数は22年とされております

実際は20年ほどで不動産価値は約0になります

20年って短期間ですよね?

30歳から住み始めたとして50歳で家の価値は0

日本は今までもそうだったからそれでいいじゃないかと思いますかね?

今後も寿命は伸び続けるでしょうから控えめに90年生きるとしても、現在50歳だとするとあと40年の人生があります

今30歳の方でもあと60年はありますね

その間に何があるかなんて分かりませんが、日本も米国のように状況によって住まう地域を転々とするようになるかもしれません

離れた子や孫と生活を共にすることになるかもしれません

天災でその地域は生物が住めなくなっているかもしれません

って無限に書いていけそうですね!笑

現実的には立地適正化計画やハザード マップから住んでいい地域と住んではいけない地域に分かれるかと思います

地域から人がいなくなり過疎化し、ライフ ラインがなくなるまではいかなくても、その維持費が高額になる可能性は容易に見出せます

日射が少ない地域は完全に不利ですから、今後の状況次第では太平洋側へ移るという選択肢も現実的かと思います(距離にして100km程だったりしますしね)

そのように手放す可能性や、何らかの変化による移住等があるかもしれません

しかし20年住めば価値0ですし、住んだ瞬間から価値はエラい下がります

つまり手放してもローンだけが残ることになってしまいますね!

 

大金はたいたのにその価値評価はなんなの!?って思いませんか?

もし2回目の家作りをするにしてもそんな余裕はないでしょう、かなり限られた方のみかと思います

ですから、できるだけ住み続けれる土地、上物、環境そして未来をしっかり考えることがいかに重要か理解していただけるかと思います

しかし現実は大変厳しい

土地は空き家が占拠している、高い、良い立地が本当に少ない

契約を急かされる、割引キャンペーンは月末まで!なんてよくある話です

そもそも家作りをしている最中は僅かな知識で漠然と良い家を作ってその地域に住み続けると日本人は考えているはずです

僅かな知識と漠然とした考え、急かされた状態で家作りは成功しますか?

見掛けは成功したかも知れませんが、夏を迎え何か違う…冬を迎えると高断熱高気密で暖かく涼しい家という謳い文句が嘘だと気付きます

光熱費も予想より高く、堂々と謳われる省エネ性も無い

となると「失敗」の2文字が浮かんでくるはずです

しかしそう思いたくないのか、高断熱高気密で省エネルギーの家でもこのくらいなのかと自ら誤った解釈をしてしまうしかありません

しかし、もっと時間があれば!もっと勉強しておけば!と思われる方も当然おられます

そんな方が発信する内容こそ重要です

って脱線気味ですが!笑


仮に上手くいった方の場合は…

22年で不動産価値が0になるが固定資産税もどんどん下がっていくし、目先の出費が減るのでいいことだ

自慢の年間光熱費は○万円!
知り合いと比較すると半分以下だし、まさにエコ ハウス!

さらにローンも終わり、子が家を継ぐことも決まり、実燃費であるトータル コストも安く済んでいるし良い家作りができて良かった!良い人生だ!

なんて素晴らしい人生を送られている方


そんな方もシステムを構成する一員です


子に代替わり(2世代住宅)し、子が手放すことになったとしても当然価値0です

医療費などで大きなお金が必要になったとしても価値0の家ですから売れません

例えば地域によりますが、海外の場合は4000万円で売れて1000万円を医療費に使っても3000万円の家を買えます

それが日本ではできませんよね

20年で価値が0ですから

違う見方をしてみましょう

「2500万円の貯金を20年間大事にとっておいたら消えてなくなっていました」

ということですね

消費でなく投資になるべきなのが不動産購入です

しかしシステムが邪魔をしています


システムシステムって一体何なんだ?

短期間で資産価値が0になる家作りを許容するシステムって何なのか?

それは「新築で経済を潤そう」というシステムです


スクラップ&ビルドという言葉がまさに典型ですね

国が省エネルギー基準義務化を見送ったのもシステムによるもので、国は国民でなく対応できない大手ハウス メーカーを選びました

新築絡みの減税がなくならないのもまさに新築に魅力をもたせる為です

そんなシステムにより日本では1969年から現在までの間に500兆円以上の不動産価値が消えてなくなっています

有名な「消えた500兆円」です

その500兆円があればどれだけ国が豊かになっていたでしょうか

システムで経済が潤うのは人口が増え続け、経済成長し続けている間だけです

しかし今は人工増の谷に差し掛かり、シミュレーションでは右肩下がりでどんどん谷間へと落ちていき人工は減少していきます

つまり旧来の古いシステムが成り立たず、国も国民も疲弊するだけなのです

ではシステムを変えればいい?

巨大で強力になりすぎたシステムを正すことは容易ではありません


例えば耐震等級2以上、暖冷房負荷〇〇kWh以下(そのための断熱気密)というたった2つの性能を国が義務化、又は満たす場合に補助金を出すようになれば、一気に住宅レベルがボトム アップされ、国民は良い暮らしができます

さらにそのようなこれまでにはなかった素晴らしい性能を持った住宅がストックされていきます

すると旧来の寒い暑い中古住宅ではなく、新築よりレベルは低いが十分な性能を持った中古住宅を選べるようになります

ただ、そうできない理由はお分かりでしょうか?

明確に大手ハウスメーカー(特に鉄骨)やローコストまでのほとんどが住宅の高性能化に対応できませんから、対応した新商品が販売されるまでにかなりのリストラがあり、生活に困る方がかなり増えるからです

大手ハウス メーカー潰しこそが解決策といってもいいでしょうけど、スクラップ&ビルドにより回っていた経済が回らなくなります

次にはリフォームで経済を回す?

無理でしょう

明らかに経済規模は縮小されます

下請けの工務店や新築棟数が減る分、関連の住設なんかの会社も淘汰されていきます

つまり波及範囲はかなり広い

これが野放しにして成長しすぎてしまったシステムの弊害です

質が悪く価値のない住宅のスクラップ&ビルドに依存し過ぎた為に変えようにも変えれません

本来あるべき質が高く価値がある住宅ストックによる住宅以外への消費、投資という経済へ軌道修正できません

しかし私達国民はシステムが後者へと変わってもらわないと困りますよね

じゃあ変わるのを待つのではなくて住まい手が勉強してシステム外のまともなビルダーさんで家作りされる方が増えれば国や大手は対応せざるを得なくなるといった綺麗事を対応策として今後書いていきます



当ブログでは誰でも高断熱高気密、パッシブ設計等で省エネな燃費の良い家作りができるよう発信しております

過去の発信も見て頂ければ何か気付きがあるかもしれません

よろしければブック マーク、フォロー、いいねよろしくお願い致します

質問や意見があればブログやインスタグラムにコメントやメッセージをして頂ければ嬉しいです