富山県でセルコ ホームの2×6、APW430、ガルバリウム鋼板と杉板張りで太陽光発電によりある程度自立循環可能な滑川パッシブの家に住んでいます
第3種換気でQ値1.19(UA値0.3)、C値0.56の高断熱高気密により省エネルギー
日本海側の北陸という日射区分A2、H1と豊かな日射が望めない地域ですが日射取得により冬は29℃超えの無暖房室温、冬以外には日射遮蔽、通風等パッシブによる生エネルギーにより更なる小さいエネルギー消費の住まいにしました
結果、24時間暖冷房でありながら年間電気代は73694円と家計にも優しい住まいとなっています
久々に書きました!笑
システムを解説するのが難しくて大変で…
今ではかなりC値測定をする新築棟数が増えていると思います
まぁ新築棟数の1割以下だとは思いますが!笑
そんなC値測定のタイミングは中間測定と完成時(引き渡し前)測定の2つが有名でしょうか
中間測定とは防湿気密シートを貼って石膏ボードを張る前で、家にこれ以上穴を空けない状態が理想
完成時測定とは内部仕上げが終わりエア コン等が取付け済みで、当然家にこれ以上穴を空けない状態
中間と完成時のそれぞれが重要で、その内の1回しか測定しない様なメーカーやビルダーは胡散臭いです
間違いなく胡散臭いです!
何故かというと、中間のみだと中間測定後にもし配管などの穴を開けた場合気密処理が上手くいっていなければC値が悪化するからです
石膏ボードを貼るまでにポカミスで気密シートに穴を開け、それに気付かない場合も考えられますから完成時の測定も必須!
完成時のみではそもそもC値向上ができません
それぞれが裏付けとなるわけです
中間測定は何かというと、測定して現在の気密を知り、更に負圧をかけて気密処理の甘い箇所を探し出して気密処理し、気密向上するのが醍醐味
測定して終わりでは意味がありません
中間測定はそのように数値を知るだけでなく手直しができます
では完成時はどうかというと、手直しはほぼできませんが、実際のC値を知ることができます
断熱性能を発揮する為には気密性能が必須ですし、防露性能や暖冷房計算にも必須となりますから、完成時のC値は性能の裏付けとなります
なので中間と完成時の測定が普通なのでしょう
しかし現在はより高性能な住まいが増えており、上記2回では足りないと私は思います
3回は必要かと思います
まず現在ボード気密工法をしないメーカーやビルダーってほぼないと思います
なので断熱材を充填していないボード気密処理時の測定が1回目
できれば配管配線の全ての穴あけが終わり、気密処理が終わった段階でのボード気密、耐力面材での外の気密です
これはまさに気密C値といえます
次は充填断熱が済み、防湿(調湿)気密シートを貼り終えた後の中間測定となる2回目
これは気密C値というよりは、防露性能を知るためです
ここまで書いて説明が難しくて困っていますが、ボード気密で例えばC値0.5、気密シート施工後にC値0.3だとするとボードの隙間からC値0.2分の水蒸気や漏気が家の中に侵入します
内外の水蒸気の行き来がどれだけあるかが分かりますね(これが物凄く大事!)
最後の完成時測定タイミングは変わらず、実際の住まいのC値が分かります
ここまできてボード気密工法をしない、防湿気密シートを施工しないのは今の家作りから外れているというのを理解して頂ければ幸いです
吹付け断熱材で気密をとれても防露、防湿できるかは別問題です
深くは書きませんが、今30歳なら今後の寿命を考えるとあと60年は生きるでしょう
その60年で外気の温湿度がどうなっているか予想できますか?
温暖化が続いて暑いのか逆に寒冷化して寒いのか分かりますかね?
分からないでしょう
となれば結露計算はかなり幅広く計算しなければなりません
省エネルギー地域区分の5地域が7地域になるかもしれませんし、7地域が3地域になるかもしれません
そう考えると気密シート無しの吹付け断熱の家は結露してカビや腐朽菌の発生があると思いませんか?
やれることをやる、最悪の想定をしておくのが賢い建主であり、設計力のあるメーカーやビルダーさんかと思います
気密と防露を一緒くたに考えていませんか?
C値だけが重要でn値を無視していませんか?
建築士さんに気密と防露の違いを聞いてみてください
例えるならC値0.05だけど防露ができていないので水蒸気が外から好きに入ってきて結露してカビる家
C値は10倍の0.5だけど防露ができており水蒸気が外から入り辛いので結露やカビの心配が無い家
見掛けの数値に騙されてはいけませんし、結露計算の裏付けが重要です
決してC値だけが重要でなく、3回測ることに意味がありそれぞれのC値に意味があることが分かっていただければ幸いです
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