富山県でセルコ ホームの2×6、APW430、ガルバリウム鋼板と杉板張りで太陽光発電によりある程度自立循環可能な滑川パッシブの家に住んでいます


第3種換気でQ値1.19、UA値0.3、C値0.56の高断熱高気密により省エネルギー


日射取得、日射遮蔽、通風等パッシブによる生エネルギーにより更なる小さいエネルギー消費の住まいにしました

 

 

 

昼に書いた

太陽の力を溜めるパッシブ暖房器の収納

 

 

に続いて再び蓄熱について

 

「蓄熱手法については知りたい方はかなりパッシブでマニアックな方だけだと思うのでいつか気が向いたら書きましょうかね」とのことですがね…笑

 

何故書く気になったかというとこちらの動画

 

 

リグ スタイルさんの熱容量に関する動画を見てしまったからです!笑

 

蓄熱は熱容量や容積比熱など難しい言葉が出てきますが、どれだけの体積にどれだけ蓄熱できるかが全てです

 

そして基本的に重い物質は熱容量が多いです

 

コンクリートやタイルなんかがまさにそうですね

 

しかし東北の災害で無暖房なのに良い温熱環境を維持していたある住まいは石膏ボードが2枚張りだったとのことです

 

2枚張りとなると単純に熱容量が2倍

 

それを知っていて打ち合わせ時に厚い石膏ボード使用や2枚張りができるか聞いてみましたが、呆気なく断られた事を思い出しました

 

 

いや、まぁいいんですが…

 

木造は熱容量が少ないです

 

いくら厳冬期に日射取得して室温が28℃以上になっても滑川パッシブの家では翌朝まで持つことは少ない

 

それは熱容量が少なくすぐにオーバー ヒートしてしまい空気を暖めてしまうからです

 

空気はすぐに冷えますし、換気でどんどん28℃が捨てられますしね

 

そうではなく例えば北海道のブロック住宅のようにせめて間仕切り壁紙をコンクリート ブロックにするとか東大の前先生が実験されている潜熱蓄熱体を天井や床に入れる事によって無暖房時間を延ばせます

 

もっと簡単に天井の根太に砂利を入れるとかも昔ながらの蓄熱手法ですね

 

できるだけ上を重くしたくないのでやはり1階の壁や床に蓄熱したいですが

 

となると実際に見に行った断熱の神様である秋田の西方設計の西方さん邸や、TOYOTAパッシブ ハウスのような基礎断熱がやはり蓄熱には良いですね

 

西方さんは実際に秋田は能代の厳冬期でも数時間晴れればオーバー ヒートして30℃超えの室温になりますが、あえて通風せず床下エア コンを送風運転にして基礎に温熱を蓄熱させマイナス十数℃にもなる能代で丸1日以上無暖房室温で暖かく過ごされています

 

TOYOTAパッシブ ハウスでは建築士のSさんの話では「蓄熱は考えていません!笑」とのことでしたが、基礎高はかなり高く1400はあったと思いますから確実に蓄熱は効いています

 

ただ、床下エア コンでは無かったので確かに蓄熱を活かした設計ではありませんが昨年11月のパッシブ ハウス オープン デーではかなり暑くなり通風しながら冷房していました!笑

 

裏日本である日本海側、北陸でも蓄熱を活かした完全に無暖房な家作りはかなり難しい(高い)と思います

 

それこそ蓄熱というよりは400W程の内部発熱で20℃以上を保てる超高断熱が必要になります

 

しかしそこまでのコストを掛けて無暖房住宅にしても夏は冷房が必要なのでやはりパッシブ ハウスあたりの暖冷房需要(負荷)にして僅かな暖冷房費で暮らすのが現実的かと思います

 

滑川パッシブの家でも年間暖冷房費は26500円で暖房費を13000円として×60年(住む)=78万円となり、建築費用+78万円で無暖房住宅を作れるなら喜んでそうしましたが、実際にはそれどころではない金額が掛かります

 

この辺が無駄な高断熱化ではなくトータル コストを考えた家作りの重要性です

 

なんかどんどん脱線していますね!笑

 

 

動画にもある通り高断熱高断熱そして日射そして蓄熱とのことでまさにその通りかと思います

 

ウォーター ウォールは安いので見た目が気にならなければ誰にでも勧めれますが!笑

 

しかし私が太平洋側に生きていれば間違いなく基礎断熱にして熱容量を増やしてやはりQ値1.3〜1.4の高断熱にします

 

すると第3種換気でもほぼ無暖房住宅になるのが分かってますから

 

地域による差ですね

 

因みに、日本海側で床下エア コンにする場合は床下にかなり大量のウォーター ウォールを設置してより蓄熱を増やします

 

ダイレクト ゲインだけが蓄熱目標だけではありません