富山県でセルコ ホームの2×6、APW430、第3種換気、ガルバリウム鋼板と杉板張りで太陽光発電によりある程度自立循環可能な滑川パッシブの家に住んでいます
Q値1.19、UA値0.3、C値0.56の高断熱高気密により省エネルギー
日射取得、日射遮蔽、通風等パッシブでさらなる小さいエネルギーを重視しました
今日はGW明けで久々の勤務でした
すると、もう冷房したとの話が…
知り合いの住まいや実家でも冷房していたみたいですがね
信じられません
冷房する前にしなければいけないのがパッシブの1つである日射遮蔽です
逆に日射遮蔽をするから冷房期が遅く、短かくなります
私が勧めているような住まい…というよりも高性能で省エネルギーで低燃費な家作りをされた方は分かると思いますが、まだまだ冷房は必要ありません…よね?汗
高断熱高気密の住まいでは少なくとも30年以上経つ私の実家より暖房期も冷房期も遅く始まり早く終わって当然です
パッシブを取り入れるなら、更に短縮されます
まぁ高断熱高気密やパッシブがどうのこうのではなく、低燃費な家作りをしたら結果としてそうなるというだけですがね
なので結果を軸に考えた家作りの果てが、もう冷房しなければならないような住まいでしょう
5月に冷房ってそれは本当に住宅なのでしょうかね!
自然エネルギーをいかに取得していかに遮蔽するかですが、今回は簡単に「庇(ひさし)」について
まず滑川パッシブの家の東面にある庇と納まり
見ての通り既製品ではなく造作になります
胴縁に板を打って上から板金を被せたものになります
好きな出幅、幅、意匠にできるのでオススメです
例えば出幅105mm、幅1000mm、厚み30mmならば、杉材の間柱を使えばベースとなる木材は1000円以下で手に入ります
板金と人工を考えても1か所1万円もしないはずです(人工がバカ高くなければ)
滑川パッシブの家はすだれを吊れるくらいの小庇(こびさし)にしたので出幅を浅くしましたが、この倍はあってもよかったですね!
ただ、出幅を増やすと太陽方位次第で横から日射が入るので、より幅の長さが必要になります
そして長すぎると積雪や風切り音や雨音が気になりますから、どんどんレベルが上がっていきます
出幅が深くサッシと距離を開けれるならば風通しが良くなりますし、日射遮蔽しているすだれの熱の影響が減りますがね
あとすだれ等を吊るならヒラヒラする下部を固定するバーのようなすだれ受け部材があったほうが絶対にいいです
風で揺れ、外壁にバンバン当たり傷が付くと爆裂や錆の原因になり、外壁の耐久性を下げてしまいます
また今後書きますが、東西にはできるだけ窓を設けないほうがいいですが、もし必要で日射遮蔽の為に庇+すだれ等シェードを使うならドレーキップのサッシにした方が良いです
滑り出し系だとすだれに擦ってしまいますし、付け外しにコツがいります
滑川パッシブの家は縦滑り出しですがね!笑
最後にすだれによる日射遮蔽の効果を紹介します
この日に色んな箇所の測定をしていたんですが、データが見当たらないので外壁での結果になります
昨年9月15日の6時10分の写真です、まだ涼しい朝の6時10分ですよ!
玄関ポーチに吊っているすだれで日射遮蔽された東面の板張りの外壁温度です
これだけではよく分かりませんね
では隣の直達日射が当たっている外壁は何℃なのか?
9.1℃もの差があります
データを見付けたので遮熱型Low-Eトリプル ガラスの室内側表面温度も貼ります
これはほぼ同じ時間の日射遮蔽されていない2階の東面です
外は涼しい朝の6時ですよ!
では日射遮蔽をしている1階はどうなのか?
12.2℃も低い結果となりました
室内側の表面温度ですから、かなり室温に影響します
日射遮蔽型Low-Eでもこの程度ですので過信してはいけません
基本は外で日射遮蔽です
簡単に庇について書くつもりだったんですが、全然簡単に書いていませんね!笑
とにかく庇は大事です
というか庇って何の為にあるか知っていますよね?
本来の目的は日射遮蔽の為でも意匠の為でもなく雨仕舞いです
つまりは一石二鳥の部材ですね
かなり書きましたが、庇の本来の目的である雨仕舞いとすだれについて週末に書きましょうかね(覚えていれば)