トランプ氏、メキシコ国境に「バリア」 大統領令に署名 | マーケットの今を掴め!FX・CFD東岳ライブ情報

トランプ氏、メキシコ国境に「バリア」 大統領令に署名

ドナルド・トランプ米大統領は25日、メキシコ国境沿いの「大型の物理的障壁」建設へ向けた大統領令を含む2つの大統領令に署名した。
 
 ショーン・スパイサー大統領報道官はもう1つの大統領令について、国境付近の警察が不法移民を連邦当局に引き渡すよう強く要請することなどにより、米国内の移民規制執行を厳格化するものだと述べた。

 トランプ政権はその実行に際し、引き渡しの協力を促す「コミュニティーの安全確保」プログラムを再導入する。このプログラムは過去に論争を巻き起こし、バラク・オバマ前政権が廃止していた。スパイサー報道官はまた、「不法移民をかくまう」いわゆる保護都市への連邦政府の助成金支給を廃止する計画だと述べた。
 
 トランプ氏は大統領選中、国境沿いに「壁」を建設するとしていたが、スパイサー報道官は「障壁(バリア)」という表現に変更した。国境警備の専門家は、幾重かのフェンスのほうが実用的かつコスト効率が良いとし、米警備関係者が国境のメキシコ側の状況を把握する上でも好都合だと指摘した。
 
 スパイサー報道官は「障壁の建設は単なる公約実行以上のものだ。たやすく侵入できる米国境を真に防備するための(中略)常識的な第一歩だ」とした。メキシコが費用を負担するとも改めて強調したが、メキシコの指導者らは繰り返しこれを拒否している。
 
 スパイサー報道官は「大統領が以前に述べたとおり、何らかの形でメキシコが支払うだろう」と断言した。