トランプ氏、第45代米大統領に就任
ドナルド・トランプ氏は20日、米国の第45代大統領に就任した。変化を痛切に欲する米国に経済と安全保障の大変革をもたらすことを公約に掲げている。
政治経験のない実業家のトランプ氏は家族に見守られる中、世界で最も有力な大国のリーダーの座に就いた。
曇天の下、連邦議事堂で行われたトランプ氏の就任式には大統領選の対立候補だったヒラリー・クリントン氏を含む要人や大統領経験者が列席した。
就任演説でトランプ新大統領は選挙期間中訴えてきたテーマに早速触れ「我々は権力をワシントンから国民の皆さんに戻す」と語った。
「あまりにも長い間、首都の一部の人間たちが政府の立場から得られる利益を手に入れる一方、国民は負担を強いられた」とし、「それは全て変わる。ここで、この瞬間から」と続けた。
トランプ氏は約16分間の演説の中で、工場閉鎖や老朽化した社会基盤(インフラ)によって苦しんでいる家庭が全米各地に存在することを「米国の大虐殺」だと嘆いた。
さらに、世界における米国の役割が政府首脳の下で誤った方向に進んでしまったとし、見直しを宣言。米国を「他国による略奪」から守ると語った。