Kindle Unlimited、電子書籍読み放題サービス開始
読書家にとっては、うれしいニュースがきた。
アマゾンジャパンは2016年8月3日から月額980円の定額読み放題サービス「Kindle Unlimited」を開始した。米国、英国、フランス、ドイツなど11か国で既に行っているサービスの日本版で、書籍とコミックを含む和書を12万冊以上、洋書を120万冊以上、雑誌を240誌以上の最新号とバックナンバー(一部は抜粋版)などをそろえる。
和書の内訳は、書籍が8万冊以上、コミックは3万冊以上、そのほか雑誌も240誌、短編や国会図書館所蔵の作品なども読むことができる。出版社の一覧を見ると、講談社や小学館、マガジンハウス、幻冬舎、東洋経済新報社など、大手から中堅までの出版社が参加している。
Kindle Unlimitedサービスの特徴は、アマゾンの電子書籍端末「Kindle」のユーザーだけでなく、アプリをダウンロードすれば、iPhoneやAndroid端末、タブレット、パソコンなどでも読むことができる。端末にダウンロードできるKindle Unlimited対象の書籍は10冊まで。10冊をダウンロードした後、別の書籍を読みたいときは、ダウンロード済みの書籍を削除してからとなる。書店で新刊を購入するというよりは、図書館で読みたかった本を借りる感覚で使うのが適していそうだ。
キンドルストアでは、読み放題サービスで読まれた本も、一冊売れたものとして、ランキングに反映する。つまり、読み放題で話題になった過去の作品が、ランキング上位に登場して注目されるようになる。読み放題サービスの導入によって、単品の販売動向にも変化が現れそうだ。
Kindle Unlimitedの登場によって、国内電子書籍市場・読み放題サービス市場に熾烈な競争が予想される。