ギリシャ懸念の改善及び中国の金需要が増加することで、スポット金は強く反発~
ギリシャ政府と民間債権者の債務減免協議が合意に至るとの期待感が高まったため、リスク選好志向が改善され、ドルが軟調に推移した一方、7日のスポット金は力強く反発した。ギリシャ政府高官がこの日、政府が政治指導者に対し提示する1,300億ユーロの第2次支援の受け入れに関する合意文書を準備しており、連立与党党首の承認を求めることを明らかにした。こうした動きは、ギリシャ債務減免協議について、政府が民間債権者との合意おおむね得られたことを示しているものとみられる。
また、中国の金需要が持続的に増加するとの観測も金相場を押し上げた。香港統計局が7日発表したデータによると、香港から中国本土への金輸出が2011年度は2010年同期より3倍増加したことは、中国による金需要の堅調さを確認した。
最終的には、当日のスポット金は前日比25.1ドル(1.46%)高の1,745.2ドルで終了した。スポット金の反発に伴い、スポット銀も上昇し、前日比0.49ドル(1.46%)高の34.14ドルで終了した。
ご注意事項
1. 当コラムは投資判断の参考となる情報の提供を目的としており、投資勧誘を目的としたものではありません。投資の最終決定は、必ず御自身の判断でお願いいたします。
2. 当コラムの内容によって生じたいかなる損害についても、当社は一切の責任を負いません。