リスクムード広がり、スポット金は一時7取引日ぶりの安値に下落
ギリシャ連立政権が第2次支援策をめぐる協議で合意に達しておらず、欧州債務問題の再燃への懸念が強まったため、リスク回避ムードが広がる中、ドルが上昇した一方、6日のスポット金は押し下げられた。ギリシャ首相府は6日、欧州連合(EU)、国際通貨基金(IMF)による支援を受けるための条件となっている改革実行を協議する予定だった政治指導者の会合が、当初予定されていた6日から7日に延期されたと発表した。また、ギリシャのベニゼロス財務相は、ギリシャの債務交渉がまだ合意できず、国際支援獲得は危うい状況にあることを指摘した。
当発言を受けて投資家の慎重姿勢が強まっている。スポット金は窓を開けて小幅高で寄り付いてから一時当日の高値となる1,738.2ドルまで反発したが、欧州時間になると急速に下落し、アジア時間の上げ幅の全てを吐き出したほか、終盤にかけて7取引日ぶりの安値となる1,711.6ドルを打診した。ニューヨーク時間には、次第に持ち直して小幅な反発を見せた。最終的には、当日のスポット金は前日比5.1ドル(0.30%)安の1,720.1ドルで終了した。半面、スポット銀は小幅高にとどまり、前日比0.02ドル(0.06%)高の33.65ドルで終了した。
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