ドイツがギリシャの財務破綻を受け入れないとの表明から、ユーロが弱気から一転 | マーケットの今を掴め!FX・CFD東岳ライブ情報

ドイツがギリシャの財務破綻を受け入れないとの表明から、ユーロが弱気から一転

 6日の欧州時間、ドル以外の通貨はアジア時間の下落を引き継ぎ、再び全般的に下落し、ドルインデックスは大幅に上昇した。ギリシャ債務問題は再び市場の焦点となった。ギリシャ政府は国際債権者と次回のユーロ圏財務相会合を開く前に関連の協議に関して合意に達する必要があるとあるギリシャ高官が示唆した。同時に、欧州委員会は、ギリシャ第2次支援をめぐる協議はすでに取りまとめの期限を過ぎており、同国は早急に決定を下す必要があるとの見解を示した。また、仏独首脳もトロイカ(国際通貨基金などの3者合同調査団)と合意しない限り、ギリシャへの追加支援はないことは明確にしなければならないとの考えを示した。これら情報を受け、市場のリスク志向が圧迫され、ユーロドルは当日の安値1.3027を更新し、ポンドドルは当日の安値1.5729を更新した。


 ニューヨーク時間序盤、リスク通貨は安値から反発した。ギリシャ首相府は、支援受け入れの是非を協議する政治指導者の会合を当初予定の6日から7日に延期したと発表した。ギリシャ問題は困難が次々と重なるが、ドイツのメルケル首相はドイツがギリシャの財務破綻を受け入れないと表明したことで、ユーロドルは当日の安値から急速に1.3100上方まで反発し、ポンドドルは1.5830付近まで小幅に上昇した。またFRBは1月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で、異例の低金利を2014年終盤まで据え置く可能性が高いと表明しており、ブラード総裁はこれよりも1年以上早い段階での利上げ開始を主張し、仮に資産の追加買い入れが必要になった場合は、モーゲージ担保証券(MBS)ではなく米国債を買い入れるべきとの考えを示した。


2月7日のFX午前レポートより抜粋


ご注意事項

1. 当コラムは投資判断の参考となる情報の提供を目的としており、投資勧誘を目的としたものではありません。投資の最終決定は、必ず御自身の判断でお願いいたします。


2. 当コラムの内容によって生じたいかなる損害についても、当社は一切の責任を負いません。