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先週末はスポット金が下落!

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 3日に発表された1月の米非農業部門雇用統計が市場予想を大きく上回ったことから、米連邦準備理事会(FRB)が追加刺激策を導入するとの観測が後退し、ヘッジ先として金の需要が弱まり、当日のスポット金は大幅な下げを見せた。米労働省が3日発表した1月の雇用統計は、非農業部門雇用者数が24.3万人増と、市場予想の15.0万人増を上回り、2011年4月以来の高い伸びとなった。また、1月の米失業率が8.3%までさらに低下し、市場予想の8.5%を下回ったほか、2009年2月以来、約3年ぶりの低水準となった。アジア時間、米雇用関連指標の発表を控えて様子見ムードが広がる中、スポット金はおおむね小幅ながら揉み合った。欧州時間に入り、金相場は一時当日の高値となる1,762.9ドルまで上がったものの、その後は1,750.00ドル付近まで反落した。ニューヨーク時間序盤ごろ、米非農業部門雇用統計が発表された直後、スポット金は急速に1,740.0ドルの関門を割り込み、終盤にかけて下げ幅が拡大し、当日の安値となる1,723.6ドルを下トライし、当水準付近で取引を終えた。最終的には、当日のスポット金は前日比33.9ドル(1.93%)安の1,725.2ドルで終了した。スポット銀もつれ安となり、前日比0.67ドル(1.95%)安の33.63ドルで終了した。


 1月の米非農業部門雇用統計が市場予想を上回る結果となったため、米国経済が順調に回復しているとの期待感が高まっていることに加え、押し目買いの入りを背景に、3日の銅先物価格は大幅に上伸した。米国が3日発表した1月非農業部門雇用者数が24.3万人増と、エコノミスト予想の15.0万人増を遥かに上回ったほか、失業率は8.3%と前月の8.5%から改善した。雇用データが発表された後、欧米株式市場が大幅高となり、リスク選好志向も大幅に上昇し、銅相場は押し上げられた。最終的には、COMEX銅先物3月限は前日比11.35セント(3.00%)高の390.00セントで引けた。


 1月の米非農業部門雇用統計の堅調さ、及びイラン情勢の再度緊張を手がかりに、3日の原油先物価格は5取引日連続の下落局面を終え、プラス圏で終了した。米労働省が発表したデータによると、1月の非農業部門雇用者数が24.3万人増と、市場予想の15.0万人増を上回り、2011年4月以来の高い伸びとなった。また、イランの最高指導者ハメネイ師は3日に国営テレビで演説し、イランは核開発計画を断念するよう迫る国際圧力に屈することはないと述べるとともに、欧米が支持するイラン産原油の輸入禁止や同国に対する攻撃の脅迫には報復も辞さないと警告した。当発言を受けて中東の情勢が再び緊張状態にあるため、原油相場の買い材料となった。当日のNYMEX原油先物3月限は前日比1.44ドル(1.49%)高の97.79ドルで引けた。

 
 スポット市場の上伸、及び米穀物調査会社インフォーマ・エコノミクス(Informa Economics)が2011-12年度アルゼンチンとブラジルの大豆生産高見通しを引き下げたことを好感し、3日の大豆先物価格は4取引日連続で上昇した。CBOT大豆先物3月限は前日比17.25セント(1.42%)高の1,233.25セントで引けた。黒海地域での寒波により、小麦減産への懸念が高まっていることは、利益確定の売りによるマイナス影響を相殺したため、3日の小麦先物価格は小幅高となった。CBOT小麦先物3月限は前日比0.25セント(0.04%)高の662.00セントで引けた。



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こちら の2/6日商品レポートから抜粋)