2/3 午前のFXレポート
2日の欧州時間序盤、ギリシャ政府は、新たな救済策をめぐる国際社会との協議はおおむね終了したが、交渉がまとまるまでにはまだいくつかの課題を克服する必要がある、と明らかにした。このニュースを受け、投資家の間では欧州債務危機への懸念が再燃し、リスク通貨は下落した。当時間帯に、ユーロドルは当日の安値1.3085を更新し、ポンドは小幅ながら値下がりした。前期発表された英1月PMI建設業は予想を下回ったことで、市場では英国経済成長のペースが鈍くなる懸念が高まり、ポンドドルは1.5850水準から1.5800付近まで反落した。ニューヨーク時間序盤、米労働省が発表したデータによると、先週新規失業保険申請件数が引き続き下落し、36.7万件となり、2008年9月6日終了週以来の新安値を記録した。これらのデータから見ると、米国の雇用状況が改善しつつあり、市場では3日に発表予定の米1月非農業部門雇用者数が楽観視され、リスク通貨は安値を試してから反発し、ユーロドルは当日安値付近から急速に1.3185付近まで反発した。午後、ギリシャのベニゼロス財務相は、債務減免協議が妥結した後のギリシャの銀行に対する資本増強に関して政府が欧州連合(EU)、および国際通貨基金(IMF)と進めている協議が難航しているとの考えを示した。また、スペイン1月の失業率が再び上昇し、求人がすくなくなる。これにより投資家の間では、ユーロ圏の第4大経済体の雇用状況へ懸念が引き起こし、ユーロドルは高値から反落した。当時間帯、ポンドは前期の下落を引き継いだ。英中央銀行のポーゼン金融政策委員は、英国の銀行インフラ再構築に向けた広範な措置の一環として、英中銀は英国債以外の債券の買い入れを検討する必要があるとの考えを示したこと受け、ポンドドルは当日の安値1.5794を更新した。
(こちら の2/3午前のFXレポートより抜粋)
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