朝一、NY市況(2/3) | マーケットの今を掴め!FX・CFD東岳ライブ情報

朝一、NY市況(2/3)

ダウ工業株      12705.41(- 11.05)▼0.09%
ナスダック       2859.68(+ 11.41)△0.40%
S&P500      1325.54(+  1.45)△0.11%

CME日経225先物  8870   (±  0)※大証比

為替      (対ドル) 76.22  (対ユーロ)100.19

半導体株指数       420.56(+ 1.82)
NY原油先物(3月限)  96.36(- 1.25)
NY金 先物(4月限)1759.30(+ 9.80)
バルチック海運指数   651   (-11)

 2日のNY株式市場は小動き。雇用統計の発表を明日に控え様子見ムードが強まりました。

 朝方発表の先週の新規失業保険申請件数が事前予想以上に改善した一方、転職あっせん会社が発表した1月の企業人員削減数は前月比で大幅に増加し、4カ月ぶりの高水準となりました。明日の雇用統計の発表を前に、この日発表された雇用指標が相反する内容となったことから売り買いが交差しました。

 スペインの中期国債の入札が順調だったことや、中国の温家宝首相が欧州金融安定ファシリティー(EFSF)と欧州安定メカニズム(ESM)への関与拡大を検討していることを明らかにしたことから欧州の財務懸念が後退しましたが相場への影響は限定的。

 また、バーナンキFRB議長が議会の公聴会に出席し、あらゆる手段を講じて米経済を守ると強調しましたが材料視されず、様子見ムードの強まりから場は狭い値幅での動きに終始し方向感に乏しい展開となりました。

 業種別では、エネルギー、金融などが高く、ヘルスケア、資本財、運輸などが軟調でした。

 個別銘柄では、フェイスブックの上場申請による思惑からソーシャルゲームを手掛けるジンガーが急騰。ネットでのサービスを手掛けるグルーポンやリンクトインなども大幅高。携帯向け半導体大手のクアルコムは、強気な業績見通しが好感され上昇しました。

 大幅な増収増益決算を発表したクレジットカード大手のマスターカードが買われ、同業のアメリカン・エクスプレス(アメックス)やビザなども上昇しています。この日は小売企業が12月の既存店売上高を発表しており、アパレルのギャップやリミテッド、会員制卸売りのコストコ、ディスカウントのターゲット、百貨店のメーシーズやコールズなどが上昇しました。

 オーストラリアの貿易収支で、石炭の輸出が大幅に伸びたことが明らかになり、ピーポディ・エネジーやコンソル・エネジーなど石炭株が軒並み高。

 一方、業績見通しを下方修正したアパレルのアバクロンビー&フィッチが大幅安。赤字決算を発表した化学大手のダウケミカルや通信機器のJDSユニフェーズなども下落。業績見通しが市場予想を下回ったファイザーやメルクなどが軟調でした。

 ダウ構成銘柄ではアルコアが上昇率首位で、バンカメやアメックスなどが上昇。一方、ディズニー、ファイザー、ヒューレット・パッカードなどが下落率上位となっています。

 NY原油先物は5日続落。NY金先物は3日続伸で、およそ2カ月半ぶりの高値。バルチック海運指数(BDI)は32営業日連続の下落で、四半世紀ぶりの安値水準です。

 CME日経225先物は、ドル建てが8870(大証比変わらず)、円建ては8865(同5円安)で取引を終了しました。