ギリシャ協議の難航により金銀銅は下落! | マーケットの今を掴め!FX・CFD東岳ライブ情報

ギリシャ協議の難航により金銀銅は下落!

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 欧州連合(EU)は30日、今年初めの首脳会議を開催し、欧州の常設の安全網となる欧州安定メカニズム(ESM)を今年7月に発足させることで合意したほか、英国を除く加盟26カ国の財政規律強化に向けた新財政協定で合意した。だが、ギリシャ政府と民間債権者との債務減免協議の難航が続いていることを受け、投資家の間に失望感が高まっており、ユーロを始めとするリスク通貨はドルに対して下落した。ドルの反発により、30日のスポット金は3取引日連続の上昇局面を終え、マイナス圏で引けた。また、10年物のポルトガル国債と独連邦債の利回り格差はユーロ導入後の最高水準をつけたため、ギリシャに続きポルトガルが債務再編を迫られるのではとの不安が広がるなか、リスクセンチメントがやや悪化した。最終的には、当日のスポット金は前日比7.4ドル(0.43%)安の1,729.9ドルで終了した。スポット金の下落に伴い、スポット銀も軟調な展開となり、前日比0.43ドル(1.27%)安の33.47ドルで終了した。


 難航しているギリシャの債務交換協議を嫌気し、リスク選好志向が悪化しつつあることに加え、銅先物価格がこの前大幅に上伸したことで、利益確定の売りが優勢となったことを背景に、30日の銅先物価格は下落して引けた。米商務省が30日に発表した12月個人消費支出は前月から変わらず、前回値と市場予想の0.1%上昇を下回り、今後の銅需要減少との懸念が高まるなか、銅相場は押し下げられた。最終的には、COMEX銅先物3月限は前日比5.75セント(1.48%)安の382.85セントで引けた。


 イラン問題の若干緩和とドルの堅調さなど手がかりに、30日の原油先物価格は小幅な下げを見せた。国際原子力機関(IAEA)の代表団が29日から3日間にイランを訪れる中、核開発問題を検討しているほか、イラン議会はEU向けの原油輸出を今後5-15年間、全面的に禁止する法案の審議を延期する。これを受け、中東の緊張情勢がやや緩和した。他に、ギリシャ政府と民間債権者との債務再編協議での合意が遅れるなか、様子見ムードの広がりがドルの反発につながったことは、原油相場の売り材料となった。当日のNYMEX原油先物3月限は前日比0.71ドル(0.71%)安の98.74ドルで引けた。


 南米の大豆産地の天候状況が改善するとの観測、及びドルの反発を背景に、30日の大豆先物価格は大幅安で終了した。天気予報によると、アルゼンチンが来週降雨がある。当面、作物は重要な成長段階に入り、天候状況の改善は生産高を増加させる見通しであるため、大豆相場は下振れリスクが高まっている。CBOT大豆先物3月限は前日比33.00セント(2.71%)急落の1,185.75セントで引けた。大豆先物価格の下落とドル高を受け、30日の小麦先物は下落して引けた。CBOT小麦先物3月限は前日比2.25セント(0.35%)安の645.00セントで引けた。

こちら の1/31商品レポートから抜粋)


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