1/27 午後のFXレポート
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27日アジア時間、ギリシャ政府と民間債権者との債務交換交渉が長引いており、欧州債務危機をめぐる懸念がくすぶっているため、ユーロが圧迫された。一方、米FRBの量的緩和第3弾への見通しの強まりを背景に、ユーロはある程度支援された。当時間帯のドル以外の通貨は狭いレンジ内での揉み合いとなった。また、旧正月で中国市場が休場となったため、商いが薄かった。ユーロドルは1.3100近辺で推移し、ポンドドルは1.5680絡みでの揉み合いとなり、豪ドルドルも1.0600上方での小動きとなった。欧州時間序盤になると、欧州株式市場の小幅安を背景に、ユーロが押し下げられた。ユーロドルは1.3100上方から1.3080付近まで急速に下落した。ポンドはやや強含み、ポンドドルはアジア時間序盤の調整レンジを突破し、当日の高値を1.5711まで更新した。取引時間中に、スイス1月KOF先行指数が発表され、結果がマイナス0.17と、事前予想をやや下回り、2009年以来初めてのマイナスとなったことから、スイスフランは小幅に下落した。
本日夜に米国の第4四半期個人消費・速報値及び1月ミシガン大消費者信頼感指数・確報値が発表される予定であり、注目したい。国内総生産は、英語による略称はGDPと言い、一定期間(四半期あるいは一年)に、ある国や地域で新たに生産されたモノやサービスの付加価値の合計額のことを指し、その国・地域の経済状況を測る最良の指標とみなされている。GDPは国・地域の景気を反映するだけでなく、国力や資産をも反映する。一般的には、GDPが大幅に増加すれば、同国経済の強い成長、国民収入の増加、消費力の高まりを示し、中央銀行は過熱を防ぐ為に利上げし、同国通貨は上昇する。逆にGDPが大幅に下落した場合、景気後退を示し、景気を刺激する為に利下げし、同国通貨は下落する。本日の第4四半期個人消費・速報値は前年比3.0%増加すると予想され、前回はプラス1.8%であった。発表の結果が事前予想を下回った場合、FRBが更なる量的緩和策を打ち出すとの観測が強まり、ドルは売られる見通しである。また、ミシガン大消費者信頼感指数は景気回復の力強さに対する米国民の信頼感を反映するもので、経済動向や消費動向を示す先行指標として利用されている。1月ミシガン大消費者信頼感指数・確報値は74.0になると予想されている。発表の結果が事前予想より強ければ、米景気回復への信頼感の強さを示し、ドルの買い材料になるだろう。
(1/26FXレポート より抜粋)
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