投資家は米第4四半期GDP等の経済指標に関心
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26日の欧州時間、米連邦準備理事会(FRB)の表明した政策金利を異例の低水準に据え置く期間が市場予想よりも長く、バーナンキFRB議長が将来多くの経済刺激策を実施することを示したことが共に市場に完全に消化されていないことから、ドルインデックスが引続き下落し、ユーロ、ポンド、豪ドルは対ドルで最近の高値を更新した。一方、ドル加ドルはパリティー水準を下抜けた。ギリシャ政府の債務再編成がまだ難航しているほか、ドイツ政府が欧州安定メカニズム(ESM)の規模を拡大することを拒否したことから、ユーロの反発は弱かった。欧州終盤、米国では多くの重要経済指標が公表された。そのうち、12月耐久財受注は事前予想を上回ったものの、弱いデータによるマイナス影響は相殺されなかった。米国労働省(DOL)のデータによると、先週新規失業保険申請件数が37.7万件と、前値を上回った。また、米国商務省(DOC)が発表した12月新築住宅販売件数も予想を下回った。市場では、FRBが追加量的緩和金融政策を実施することへの観測が高まり、ドルインデックスが続落し、主要リスク通貨は対ドルで再び支援された。ニューヨーク時間になると、欧州連合(EU)サミットの素案が実質的な内容が乏しいため、欧州が改めて市場の焦点になった。欧州債務危機への懸念が市場のリスクセンチメントを抑制し、主要リスク通貨は対ドルで前期の上げ幅を吐出した。
市場焦点
本日の欧州終盤、投資家は米第4四半期GDP等の経済指標に関心を集めるべきである。国内総生産(GDP)は、一国または1つの地域がある期間に生産される全部の製品及び労務価値を測定する、同国の経済状況を反映できる最も重要な経済指標である。GDPが大幅上昇する場合、同国の経済が順調に成長しているほか、国民の収入も増え消費力も増加していることが反映できる。この状況において、同国の中央銀行が政策金利を引き上げ、マネーサプライを締めることになる。従って、同国の通貨の魅力も高まる。逆の場合、即ちGDPがマイナスになると、同国が不景気であり、消費力が低下していることを示す。この状況において、経済を刺激するため同国の中央銀行が政策金利を引き下げ、同国の通貨の魅力も弱くなる。市場では、米第4四半期GDP・速報値は前期比年率がプラス3.0%と予想されている。第3四半期のプラス1.8%を大幅上回ることから、市場では米国の景気回復に期待感が高まっている。同時に米第4四半期GDPデフレーターと第4四半期PCEコア・デフレーター・速報値も公表される予定である。同指標は米連邦準備理事会(FRB)が金融政策を決定するに重要な指標として注目されている。市場では米第4四半期の経済指標が大幅に下落することが予想されていることから、米国第4四半期のインフレ水準が反落していることを反映し、将来FRBが金融政策を実行することに柔軟性を導入するだろう。もし結果から米国経済が穏やかなインフレ水準で加速していることが見られると、同国の景気回復が良いことを反映し、よってドルの買い材料となるだろう。
(こちら の1/27FXレポートより抜粋)
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