引き続きドルは全面安!FRB声明の影響
【引き続きドルは全面安!FRB声明の影響】
26日の外国為替市場では、米連邦準備制度理事会(FRB)が25日に予想以上に緩和的な政策判断を示した影響でドルが全面安となった。
ただ、ユーロがテクニカルな上値抵抗水準の1.3200ドルに迫ったため、引けにかけてドルはユーロに対してどうにか持ち直した。ユーロは、一時1.3183ドルまで上伸したが、ニューヨーク市場の午後を通じて着実に値を下げた。
ユーロの売り持ち高は、1月17日に少なくとも2007年以降では最高水準に達しており、多くの市場参加者は、ユーロの直近の上昇は主に投資家がユーロ安を見込んだ持ち高を解消したことが原因だとしている。ユーロの売り持ち高は、1月17日に少なくとも2007年以降では最高水準に達していた。
ドルはこの日、ユーロに対しては比較的堅調だったが、ほかの主要通貨のほぼすべてに対して下落した。FRBが25日に、市場がそれまで織り込んでいたよりも完全に1年先の少なくとも2014年暮れまで超低金利を維持する方針を発表した影響が残っているためだ、と市場参加者らは指摘した。
トレーダーらは、連邦公開市場委員会(FOMC)に意表を突かれた。記者会見でのバーナンキ議長の発言は、量的緩和として知られるさらに大規模な債券買入を将来的に行う可能性を示すものと受け止められた。
25日のFOMCは、当面のドル相場を根本的に変える要因になるかもしれない。FRBの政策姿勢は、欧州中央銀行(ECB)による長期資金供給オペの成功も相まって、外国為替市場の振れを減らし、高金利通貨の需要を伸ばした。
オーストラリアとニュージーランドの金利が米国よりも高く、今後数年間も引き続きこの状況が続く可能性が高いので、投資家は米ドルを売り、豪ドルやニュージーランドドルなどを買おうとしている。
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