1/26 午後のFXレポート
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前日ニューヨーク時間に米連邦準備制度理事会(FRB)が現行の異例な低金利を2014年末まで継続すると発表したことから、量的緩和第3弾への見通しが強まっているため、ドルは売りに押された。ドル以外の通貨は前日ニューヨーク時間に大幅に上昇した。本日アジア時間、リスク通貨は前日の高値の上方での揉み合いを維持した。取引時間中、中国や豪州など複数のアジア市場が休場となったため、商いが薄かった。FRBの量的緩和拡大に対する見通しが強まり、ドルは圧迫されたものの、ギリシャ債務再編をめぐる懸念が依然として払拭できず、ギリシャ政府と民間債権者との債務交換交渉が長引いていることが嫌気されたことから、ユーロの上げ幅は限られた。ユーロドルは1.3090付近から1.3120近辺まで小幅に上昇し、ポンドドルは1.5560付近での小動きとなった。豪ドルはやや強く、豪ドルドルは1.0600の下方から1.0640の上方まで値を上げた。欧州時間序盤、欧州株式市場が寄り付き後に上昇したことから、リスク選好ムードが改善した中、ポンドドルは1.5698、豪ドルドルは1.0649まで当日の高値を更新した。ギリシャ債務問題に引っ張られ、ユーロドルは1.3100付近まで小幅に下落した。
本日夜に米国で12月の耐久財受注、景気先行指数、新築住宅販売件数が発表される予定である。まずは12月耐久財受注に注目したい。耐久財受注は、向こう一ヶ月間の耐久年数3年以上の使用に耐えられる消費財への受注額を反映し、製造業の受注状況を表したものであり、製造業分野の景気動向を占い、設備投資の先行指数として注目される。当指標は自動車・航空機や家電製品などを含める。国防・運輸関連の高額商品のデータの変化は当指標に大きな影響を与えるため、変動の大きいこの2つの部門からの受注を除いた資本財の受注額が、民間の設備投資の先行指標として、外国為替市場から注目される。一般的には、受注数が増加すれば、製造業の改善を示し、同国通貨は買われる。逆に減少した場合、製造業の縮小を示し、同国通貨は売られる。今回の発表について、12月耐久財受注は前月比2.0%増加すると予想されており、前値はプラス3.7%であった。発表の結果が事前予想を上回った場合、ドルは支援される見通しである。米景気先行指数は米商務省により発表され、労働、企業 業績、株価指数、マネー・サプライなど景気に先行して動くと考えられる10項目の指標から加重平均したものであり、景気行動を把握するための重要な経済指標として注目される。一般的には、当指数は景気減速の前に下落し、景気回復の前に上昇する。米11月景気先行指数は前月比0.5%上昇した。本日の12月景気先行指数はプラス0.7%になると予想されている。発表の結果が予想より強ければ、景気の安定的な回復を示し、ドルの支援材料になる半面、景気後退や減速を示唆した場合、ドルの売り材料になると見込んでいる。最後には12月の新築住宅販売件数にも注目したい。弱い結果となれば、ドルの弱気材料になるだろう。
(1/26FXレポート より抜粋)
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