金銀銅が大幅上昇!FRBの声明を受けて | マーケットの今を掴め!FX・CFD東岳ライブ情報

金銀銅が大幅上昇!FRBの声明を受けて

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 25日のアジア時間、スポット金は狭いレンジ内で揉み合った。欧州時間に入り、イタリアから発表された11月小売売上高がひどく低迷しているほか、英国から発表された第4四半期GDPも弱い内容となったことを受け、ユーロドルとポンドドルが圧迫されて下落し、ドル建ての金もつれ安となり、一時1,650.0ドルを割り込んだ。ニューヨーク時間午後では、米連邦準備理事会(FRB)は発表した連邦公開市場委員会(FOMC)声明で、政策金利の誘導目標となるフェデラルファンド(FF)金利を現行の0-0.25%に据え置いたほか、少なくとも2014年終盤まで異例の低水準を維持する方針を明らかにした。これをきっかけに、ドルが下落に転じた一方、スポット金は急速に上伸し、1,700.0ドルの大関門を突破し、1,712.8ドルの高値をつけた。最終的には、当日のスポット金は前日比45.4ドル(2.73%)大幅高の1,710.4ドルで終了した。スポット銀もニューヨーク時間午後から大幅に上昇し、前日比1.12ドル(3.50%)急伸の33.16ドルで終了した。


欧州中央銀行(ECB)は保有するギリシャ国債の減免受け入れに改めて反対したため、欧州債務危機をめぐる懸念が一層強まり、25日の銅先物価格は一時押し下げられた。だが、FOMCはニューヨーク時間には、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を0-0.25%に据え置いたほか、少なくとも2014年終盤までFF金利を異例の低水準に維持する方針を明らかにした。異例の低水準が米国の景気回復に好影響を与えるとの見方が広がっていることは、経済成長見通しに敏感に反応する銅先物の好材料となった。加えて、FRBの政策金利が発表された直後、ドルが大幅安となり、他国の通貨を持っている投資筋はドル建て銅先物に対して割安感が出たことから、銅相場はサポートされた。最終的には、COMEX銅先物3月限は前日比2.20セント(0.58%)高の384.60セントで引けた。


25日の欧州時間、ドル高が一時原油相場の下落につながった。ニューヨーク時間序盤ごろ、米エネルギー情報局(EIA)が発表した20日までの1週間の米石油統計によると、原油在庫は前週に比べ356万バレル増加し、増加幅が市場予想を上回ったものの、ガソリン在庫が39万バレル減少し、ディスティレート(留出油)在庫が246万バレル減少した。データが発表された後、原油相場の変動が激しくなり、当日の安値となる97.53ドルを打診してから力強く反発した。ニューヨーク時間午後では、FRBの政策金利が発表された直後、ドルが大幅な下げを見せたため、原油相場はさらに押し上げられた。当日のNYMEX原油先物3月限は前日比0.46ドル(0.46%)高の99.47ドルで引けた。


最近の降雨による南米の作柄改善を背景に、25日の大豆先物価格は下落して引けた。最終的には、CBOT大豆先物3月限は前日比7.00セント(0.57%)安の1,213.25セントで引けた。ロシアが穀類輸出を制限するとの噂を受け、市場では米国の輸出需要が増加すると予想されているため、小麦先物価格は支援されて上昇した。CBOT小麦先物3月限は前日比8.25セント(1.31%)高の640.25セントで引けた。

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