1/25 午後のFXレポート
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25日アジア時間、ギリシャ政府と民間債権者との債務交換交渉が長引いていることが嫌気されたほか、本日夜の米FOMC政策金利発表を控え、市場では様子見スタンスが強まっているため、ドル以外の通貨は高位での揉み合い展開となった。米連邦準備制度理事会(FRB)は今回の会合で初めて、政策金利の推移に関する連邦公開市場委員会(FOMC)委員の見通しを公表する。これは前例のないことで、市場に重大な影響を与えると見込まれている。イベントリスクに配慮したため、相場は動意が薄かった。ユーロドルは1.3000関門の上方での小動きとなり、豪ドルドルは1.0480近辺から1.0530付近まで小幅に上昇した。欧州時間にBOE (英中銀)議事録が発表される予定である。低迷している景気を刺激するために、英中銀は更に量的緩和規模を拡大するとの懸念から、アジア時間のポンドは売られた。ポンドドルは1.5627から下落し、1.5600台を割り込み、1.5586を下トライした。欧州時間序盤、ドル以外の通貨は高値を試してから反落した。ユーロドルは1.3008まで当日の安値を更新した。ポンドドルも急落し、当日の安値を1.5536まで更新した。
ニューヨーク時間序盤に発表予定の米12月中古住宅販売成約に注目したい。11月は前年比6.9%増加した。本日の結果が前回より改善すれば、米住宅市場の回復を示し、ドルの買い材料になるだろう。ニューヨーク時間昼頃の米FOMC政策金利発表と会合後の記者会見のバーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長による発言に市場の関心が集まっている。市場では、今回の金融政策決定会合でFRBは政策金利を現行の水準に据え置くとの観測が広がっている。FRBは今回の会合で初めて、フェデラルファンド(FF)金利の推移および利上げ開始時期に関する連邦公開市場委員会(FOMC)委員の見通しを公表する予定である。今回から、FRBは短期金利の推移を予測し、会合の参加者に限らず、全てのFOMCメンバーを調査対象にする。このような金利見通しにより、FRBの金融政策の透明性が更に高まり、市場予想に影響を与えるのは必至である。投資家はFOMCメンバー全体の金利見通しを踏まえて、FRBがいつ金融引き締め策を始めるかを推測できる。この前、バーナンキFRB議長は、FRBは現行の超低金利を2013年半ばまで継続すると語った。しかし、米国の景気が順調に回復し、インフレ率や失業率が低下すれば、FRBの利上げ時期に影響すると考えられる。今回の金利見通しでもっと多くの委員が利上げを2014年かその後に見送る意向を示せば、量的緩和第3弾を今年に打ち出す可能性が大きくなり、ドルは押される公算が高い。
(1/25FXレポート より抜粋)
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