ギリシャが無秩序なデフォルトの懸念が高まり、欧米株式市場は圧迫される
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1月24日、ギリシャ政府の債務再編成協議が難航したことでギリシャが無秩序なデフォルト(債務不履行)に陥る懸念が高まり、市場は圧迫された。また、投資者が2日間続く米連邦公開市場委員会の会議に関心を集め、追加量的緩和金融政策の実施に関する情報を求めていることから、市場の様子見ムードが広がり、当日米3主要指数が高安まちまち。ダウ平均指数は前日比33.07(0.26%)安の12,675.75、S&P500指数は前日比1.35(0.10%)小幅安の1,314.65、ナスダック指数は前日比2.47(0.09%)小幅高の2,786.64で引けた。米国工業30株価指数先物CFD3月限は前日比25(0.20%)安の12,624となり、米国E-mini SPX500株価指数先物CFD3月限は前日比0.25(0.02%)高の1,311.50で引け、米国NDAQ100株価指数先物CFD 3月限は前日比2.50(0.10%)高の2,438.25で終了した。セクターと個別銘柄の方は、食品株の下落が目立った。ファストフード大手のマクドナルドは、利益が予想を上回ったことを発表した同時に、2012年の収益がユーロ為替レートの下落で影響されることも示したことで、当社の株価は2.18%安の98.75ドルで引けた。コカコーラは0.92%安の67.90ドルで引けた。米国で上場した最大の不動産保険会社であるトラブラスが発表した2011年第4四半期の決算によると、純利益が前年同期比31%下落し、前年純利益が7年ぶりの新低水準を更新した。故に、当社の株価は3.80%暴落し、58.00ドルで終了した。
24日、ユーロ圏財務相は民間債権者が債務減免協議で求めている新たな国債の表面利率を拒否したことで、ギリシャ政府の債務交渉が再度難航することになり、市場では同国が無秩序なデフォルト(債務不履行)に陥る可能性があるとの懸念が浮上しており、金融株は圧迫された。そして、IMFは今後2年間の世界経済成長予想を下方修正したことも市場のリスクセンチメントを圧迫した。イギリスFTSE100指数は30.66(0.53%)安の5,751.90で終了した。イギリスFTSE 100株価指数先物CFD3月限は前日比19.0(0.33%)安の5,705.0で終了した。セクター別と個別銘柄では、銀行株が大幅下落した。ロイズ・バンキング・グループは3.02%安、バンク・オブ・スコットランドは4.05%安で引けた。資源株も弱い。キャイリン・エナジーは3.32%安、ユーラシアン・ナチュラル・リソーシズは3.21%安、カザキミスは2.47%安で引けた。公益事業株はあまり値下げなかった。ほかの個別銘柄では、メディアグループのピアソンは4.37%大幅安、インターコンチネンタルホテルズグループは2.47%安で終了した。
(1/25証券レポート から抜粋)
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