金・銀・銅 先物価格は全て下落! ギリシャデフォルトの懸念が再浮上のため | マーケットの今を掴め!FX・CFD東岳ライブ情報

金・銀・銅 先物価格は全て下落! ギリシャデフォルトの懸念が再浮上のため

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ユーロ圏財務相はギリシャの債務減免をめぐり民間債権者が提示した案は不十分だとして再交渉を求めたため、同国が無秩序なデフォルト(債務不履行)に陥る可能性があるとの懸念が浮上しており、リスク回避ムードの広がりは金相場を圧迫した。ギリシャの民間債権者は、既存のギリシャ国債と交換する新たな国債の表面利率を平均4%とするよう求めているが、ユーロ圏財務相は会合でこれを拒否した。ギリシャ政府側は表面利率は3.5%より高い水準には設定できないとしている。また、格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)のソブリン債担当マネジングディレクター、ジョン・チェンバース(John Chambers)氏は24日、ギリシャの債務再編がまとまった際、S&Pは同国の格付けを「選択的デフォルト(債務不履行)」に引き下げる可能性があることを明らかにした。これにより、欧州債務危機をめぐる懸念が再度高まり、24日のスポット金は押し下げられた。最終的には、当日のスポット金は前日比11.7ドル(0.70%)安の1,665.0ドルで終了した。スポット金の軟化に伴い、スポット銀は揉み合いながら下落し、前日比0.28ドル(0.87%)安の32.04ドルで終了した。


24日の銅先物価格は下落してから上昇し、最終的には小幅高となった。ギリシャと民間債権者との債務交換協議が難航しており、ギリシャが無秩序なデフォルトに陥る公算が大きい。銅は重要な工業金属として、その価格が経済サイクルに敏感に反応することから、当ニュースを受けて銅先物価格は欧州時間には持続に下落し、当日の安値となる374.85セントをつけた。ニューヨーク時間になると、ドル安に下支えられ、銅相場はじりじりと反発し、下げ幅の全てを取り戻した。最終的には、COMEX銅先物3月限は前日比1.40セント(0.37%)高の382.40セントで引けた。


ユーロ圏財務相はギリシャの債務減免をめぐり、民間債権者との交渉が大詰めを迎えていることに加え、S&Pの幹部が24日、ギリシャの債務再編がまとまれば、同国の格付けを「選択的デフォルト」に引き下げる可能性が高いと明らかにした。これらを受け、欧州債務危機への懸念が一層強まり、24日の原油相場は軟調に推移した。当日のNYMEX原油先物3月限は前日比0.59ドル(0.59%)安の99.01ドルで引けた。


南米の産地の降雨が当区域の高温・乾燥した天候を改善し、作物の成長に好影響を与える見通しであるため、大豆先物価格が圧迫されたものの、24日のトウモロコシ先物市場の堅調さを手がかりに、大豆先物は反発した。CBOT大豆先物3月限は前日比3.00セント(0.25%)高の1,220.25セントで引けた。ロシアが国内需要を満たすために、小麦輸出を制限するとの噂が流れているため、米国小麦への需要が増加すると予想されていることを受け、24日の米国小麦先物は上昇した。CBOT小麦先物3月限は前日比13.25セント(2.14%)高の632.00セントで引けた。

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