ギリシャが無秩序なデフォルトに陥る懸念が浮上!
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24日の欧州時間、ユーロ圏の政策決定者とギリシャの債権者との債務協議が難航したことで、市場ではギリシャが無秩序なデフォルト(債務不履行)に陥る懸念が再び高まり、リスク回避ムードが広がり、主要リスク通貨は圧迫された。終盤になると、格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)のソブリン債担当マネジングディレクター、ジョン・チェンバース氏はこの日、ギリシャ政府が債務再編成を決定した後、同国の格付けを「選択的デフォルト(債務不履行)」に引き下げる可能性があると発言した。S&Pの「追加傷害」のことで、不景気の欧州に更なる打撃を与えた。当時間帯、コモディティ通貨の下落が目立ち、豪ドルドルは当日安値の1.0430付近まで値下げ、ドル加ドルは1.0140付近まで上伸した。ユーロドルは1.2950水準まで下落した。一方、ポンドはやや堅調であり、一時小幅反落した後すぐ下げ幅を回復した。ニューヨーク時間に入り、市場のリスクセンチメントが緩和し、ユーロ、豪ドル、加ドルは対ドルで底打ちした後反発し、欧州時間の大部分下げ幅を取戻した。この前堅調なポンドドルが引続き当日高値を更新して1.5626まで上昇した。当時間帯、欧州中央銀行(ECB)のゴンサレス・パラモ専務理事は、ユーロ圏に量的緩和金融政策が要らないことを発表した。このニュースがユーロの好材料になった。
市場焦点
本日の欧州時間、投資家は英金融政策委員会の議事録に関心を集めるべきである。イングランド銀行(BOE)は1月12日に政策金利が0.50%と維持し、それに2,750億ポンドの量的緩和金融政策規模も据え置くことを当日の金利決定で発表した。そして、去年12月の議事録では、今年2月に現在の低迷している経済に資金を投入して追加緩和金融政策を実施する可能性があることを示した。その為、今回の議事録により、2月に追加緩和金融政策を明確に実施するといった情報に注目すべきである。明確な言及があれば、ポンドの売り材料となるだろう。同時に、投資家は英第4四半期GDP・速報値に関心を集めた方が良いと思われる。GDPは一国または1つの地域がある期間に総合的な経済力を測定する、最も重要な経済指標である。市場では英第4四半期GDP・速報値は前期比がマイナス0.1%、前年比がプラス0.9%と予想されている。結果は事前予想を下回る場合、イギリスの経済が持続に弱気であることを示すほか、BOEが追加緩和金融政策を実施する観測が高まり、ポンドが圧迫されるだろう。結果は強い場合、短期間にBOEが追加緩和金融政策を実施することを見送り、ポンドが支援されるだろう。
(1/25FXレポート より抜粋)
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