ユーロ上昇!フランス・スペインの国債入札受け | マーケットの今を掴め!FX・CFD東岳ライブ情報

ユーロ上昇!フランス・スペインの国債入札受け

東岳証券株式会社


【ユーロ上昇!フランス・スペインの国債入札受け】


 ニューヨーク外国為替市場ではユーロが上昇。フランスおよびスペインが証券入札で目標上限を上回る資金を調達したため、ユーロ圏のソブリン債危機が封じ込められるとの楽観が強まり、ユーロはドルに対して3日連続で続伸し、2週間ぶりの高値に達した。


両国の入札は、ソブリン債務に関する問題が続いているにもかかわらず、ユーロ圏の財政状況が改善しつつあることを示す最新の兆しとなった。ユーロは米国市場の終盤に、1月4日以来の高値1.2972ドルに達した。


しかし、特にギリシャ政府と民間債権者の間で行われている債務再編交渉が決裂した場合、状況はすぐに悪化する可能性があることに変わりはないと、アナリストらは警告する。スペインも、赤字削減目標の達成と格闘している。


米労働省が発表した1月14日までの新規失業保険週間申請件数が2008年4月以降の最低水準まで減少したことも、ユーロの上昇を抑えた。好調な米経済指標は、他通貨に対するドルの下落につながる新たな刺激策を米連邦準備制度理事会(FRB)が実施する可能性が低減する。


フランスおよびスペインの国債入札前は、格付け会社のスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が両国を格下げしたことで、資金調達がより困難になると、投資家の間で懸念されていた。しかし、両国が入札を実施した国債のほとんどでは、資金調達コストが低下し、スペインが実施した66億0900万ユーロの入札は、目標水準を大幅に上回った。


一方、ドル指数は3日続落。昨年12月の米消費者物価指数が前月から変わらずとなったため、連邦公開市場委員会(FOMC)が事実上のゼロ金利政策を維持する余地がさらに生まれたとの見方から、ドル売りが出た。債務削減を目指してギリシャ政府が民間債権者と2日目の協議に入り、ユーロは対ドルと対円で上昇した。豪ドルは下落。オーストラリアの雇用者数が予想外に減少したことが売りを誘った。


現在ユーロは1.2966ドルおよびに99円96銭付近を推移し

ドルは77円08銭付近で取引されている。

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