ユーロが上昇! 国債入札やIMF報道受け
【国債入札やIMF報道受けユーロは上昇】
18日の外国為替市場では、ユーロがドルと円に対し、1%上昇した。ポルトガルとドイツの国債入札が順調に消化されたことや、欧州の債務危機抑制に向けた国際的支援が拡大する可能性が強まったことが、ユーロの上昇を後押しした。
市場は依然として、欧州債務危機の拡大を恐れている。特に、米格付け会社が13日にユーロ圏9カ国を格下げしたことを受け、こうした動きが強まっている。しかし、一連の国債入札の成功を追い風に、ユーロは先週つけた16カ月ぶり安値の1.2623ドルから反発した。
ドイツと財政難のポルトガルが実施した国債入札は順調に進み、借り入れコストは大幅に低下した。投資家は引き続き、ギリシャの債務減免に向けた同国政府と民間債権者との瀬戸際の交渉に注目している。少なくとも今のところはユーロ圏の国債になお多くの需要が集まっている兆候が見られ、これがトレーダーらを安堵させた。
ユーロが2日続伸したのは買い戻しによるもので、悪材料がないなか、ユーロの弱気筋は売り持ち高の削減を余儀なくされたにすぎない。
本日行われるスペインおよびフランスの国債入札も注目されるだろう。スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は先週、両国の格付けを引き下げ、誰もが一段とギリシャに注目しており、債務減免交渉の動向次第では、影響が拡大する可能性もあるだろう。
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