堅調な指標や順調な入札後もユーロ伸びず
【堅調な指標や順調な入札後もユーロ伸びず】
17日の外国為替市場では、ユーロがドルに対して上伸したが、1.2800ドルを越えて買い上がることに対し投資家は慎重になり、日中高値から大きく値を消して取引を終えた。
中国とドイツの経済指標が堅調で、欧州各国の短期証券入札も順調だったため、欧州市場の取引でユーロは1.2800ドルを越えた。しかし、北米市場の参加者らは寄り付きからこの上げに売りを浴びせ、ユーロを1.2700ドル台半ばまで押し戻した。
ユーロ圏債務危機への懸念が根強く残り、ユーロの上昇を維持することに対し、市場関係者らはためらいを感じている。先週13日にフランスをはじめとするユーロ圏9カ国を格下げしたスタンダード&プアーズ(S&P)はこの日、来月には欧州の銀行に対する格付け見直しの結論が出る見込みだと発表した。そうした格付け判断が迫ることで、ユーロ相場が圧迫される可能性がある。
欧州の銀行には格下げ余地がさらにある。市場ではユーロが上がれば売りの好機とらえられている。
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