金相場の動向 商品市場レポート公開
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12日、スペインとイタリアの国債入札が好調だったほか、欧州中央銀行(ECB)が2ヶ月連続で実施してきた利下げを一時停止したことを背景に、欧州債務危機をめぐる懸念が若干緩和したことから、ユーロドルが大幅に上昇したほか、スポット金は押し上げられて1,661.9ドルまで上がり、約1ヶ月ぶりの高値を記録した。スペインは12日に3種類の国債入札を行った。その中で、新発3年債入札で42.72億ユーロを調達し、平均利回りは3.384%、応札倍率は1.8倍だった。2016年4月償還債では25.03億ユーロを調達し、平均利回りは3.748%で前回の4.871%から低下し、応札倍率は2.2倍で前回は2.9倍だった。2016年10月償還債では32.11億ユーロを調達し、平均利回りは3.912%で前回の4.848%から低下し、応札倍率は1.7倍で前回は1.6倍だった。イタリアも同日、今年初となる国債入札を実施し、12カ月物債券の利回りは2.735%と前回2011年12月の5.95%から大幅に低下、2011年6月以来の低水準となった。また、ECBは12日の理事会で主要政策金利であるリファイナンス金利を1.00%に据え置いた。ドラギECB総裁は理事会後の記者会見で、経済見通しが依然として高い不透明性および著しい下振れリスクに左右されているほか、ユーロ圏のインフレ圧力が緩和しないため、利下げの一時停止を選択したことを示した。しかし、ニューヨーク時間には原油相場の大幅安を嫌気し、スポット金は当日の高値から反落した。最終的には、スポット金は前日比8.0ドル(0.49%)高の1,649.9ドルで終了した。スポット銀の値動きがスポット金とほぼ一致し、最終的には前日比0.28ドル(0.93%)高の30.25ドルで終了した。
(1/13商品レポート から抜粋)
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