1/12 夜のFX戦略レポート
12日のアジア時間、イタリアとスペインの国債入札後、英中銀と欧州中銀の政策金利発表前に様子見スタンスが強まっている。ドル以外の通貨は前日海外時間の安値から小幅に反発してから、小動きを維持した。ユーロは1.2710近辺、ポンドドルは1.5320付近での狭いレンジ内で推移し、変動幅は約20pipsとなった。序盤に発表された中国の12月消費者物価指数が事前予想を若干上回ったことを受け、豪ドルドルは急速に下落し、その後は再び小動きの停滞ムードとなった。欧州時間序盤になると、独12月消費者物価指数・確報値が予想と一致したため、相場への影響は小さかった。しかし、英中銀の更なる金融緩和への懸念から、ポンドドルは急速に調整レンジを割り込み、一時3ヶ月ぶりの安値1.5278をつけた。その他の主要通貨は引き続き小動きとなった。
本日夜に重要な経済指標の発表が複数あり、注目したい。まず、BOE (英中銀)政策金利発表が発表される予定である。最近の英PMI製造業などの経済指標はやや好転したものの、英国景気は依然として低迷している。2011年の第1~3四半期のGDPは連続して下落し、第4四半期も停滞に陥るリスクが更に大きくなっている。市場では、英中銀は政策金利を現行の0.50%に据え置くものの、来月は脆弱な景気を下支えするため、更なる刺激策を講じるとの観測が広がっている。発表の結果が予想と一致すれば、ポンドは保ち合い展開を維持する一方、資産買い入れ規模拡大に言及しない場合、ポンドは買われるだろう。その後欧州中銀も今年最初の金融政策決定会合を開く。この前欧州中銀は既に2度連続で利下げしたため、今回は1.00%に据え置く可能性が高いと見込まれている。会合後のドラギ総裁の発言に注意すべきである。資産買い入れ規模拡大を支持する、または更に利下げするとの見方を示唆した場合、ユーロは短期的に買われると思われる。ニューヨーク時間には米12月小売売上高の発表がある。アナリストらは前月比0.2%増加すると予想している。発表の結果が予想を上回った場合、ドルは一段と上伸する見込みである。(1/12 午後の部FXレポートより)
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