世界終末時計が残り5分に
人類滅亡までの残り時間を象徴的に示す「世界終末時計」の針が10日、1分進められ、滅亡時刻とされる0時まであと5分となったようです。
終末時計を管理する米科学誌「原子力科学者会報(BAS)」は時計を進めた理由として、核兵器拡散の危険性が増大したこと、福島第一原子力発電所で事故が起きたこと、テロリストが放射性物質を使った「汚い爆弾」を製造、使用する恐れがあることを挙げました。
時計の針は2007年にも0時5分前まで進められましたが、10年1月に核拡散の危険性が減ったとして1分戻され、0時6分前となっていました。同誌で科学、安全保障部門を率いるアリソン・マクファーレン氏は「2年前には世界の指導者らが真の脅威に対処するとの見通しが強まったが、その流れは続かず、一部では逆行している」と指摘しました。