中国帰省ラッシュ "31億人の大移動"
中国では、もうすぐ年一度の帰省ピーク(中国旧正月、今年は1月23日)が到来します。中国全土では旧正月の前後40日間にわたり、帰省ラッシュ、Uターンラッシュの大民族移動が繰り広げられます。この民族大移動を支える交通の特別体制を「春運」と呼びます。
今年の「春運」は1月8日から始まり、早くも切符の争奪戦が始まっていますが、切符を買えなかった人数は毎日200万人にのぼり、特に帰省しようとする出稼ぎ農民にとって、チケットを手にいれるのは困難で、結局は絶望して帰省を辞める人も少なくありません。
今年はこれまで年々”春運”期間に鉄道切符が買えない人たちの問題を解決するために、政府は”実名制”*(注)とネット販売”など新しい方法を実施しましたが、問題は解決されていません。
一つ目の原因は彼らがチケットを大量に買い占めることです。つまり高価で販売するダフ屋(中国語:黄牛)の存在です。
そして二つ目に、帰省人口の最も多い農民工は1億6000万以上もいるということです。彼らにとってチケットをインターネットでの購入は無理です。なぜならネットに詳しくないし、もちろんイーンタネットバンキングの口座やクレジットカードも持ってい無い為、チケットのネット決済が出来きないのです。
1月6日中国政府・国家発展改革委員会(発改委)の劉鉄男副主任はテレビ会議
で、まもなく本格化する「春節ラッシュ」は、交通機関の輸送能力を上回るとの見通し
を示しました。劉氏によると、2012年の春節期間における旅客は前年同期比9.1%増の延べ31億5800万人になる見込みだそうです。交通機関の輸送能力を上回り、「きわめて厳しい状態」になるということです。
*実名制:チケットを買う際に身分証明を出すこと。
Robin
プロフィール
リアルタイム金融情報を毎日フィードする
クリックしてfacebookページ上で「いいね」をクリック!
お正月もHorizon ProⅢ は楽し過ぎます。