次回のBOE量的緩和はいつか
英中央銀行(BOE)は2011年12月21日に12月7-8日の金融政策委員会(MPC)の議事録を発表した。議事録によると、資産買い入れプログラムの規模を2,750億ポンドに維持するとともに、政策金利を過去最低の0.50%に据え置くことを、9対0の全会一致で決定した。また、一部のメンバーは、11月のインフレ報告で示されたリスクバランスから判断すると、資産買い入れプログラムの一段の拡大がいずれ正当化される可能性があると主張したが、欧州債務危機の不安定化を鑑み、今のところは追加緩和策の実施タイミングではないとの見方を示した。
MPCの声明は市場に一定の想像空間を創り上げ、一部のアナリストは当面英国経済が低迷しており、BOEが早めに追加金融緩和策を打ち出す必要があるとの見方を示した一方、インフレの脅威がまだ解除しない場合、急いで量的緩和策を実施すると、物価のさらなる上昇につながるほか、経済成長にマイナス影響を与えると指摘したアナリストもいる。見解の相違は最近のポンドの値動きを見て分かること。図1で示されたように、直近の2ヶ月間、ポンドドルはおおむね広いレンジ内での保ち合い展開となり、方向性に乏しい。また、ユーロの軟化を受けてポンド対ユーロはほぼ上昇トレンドを維持した。
² 低迷の英国経済現状
欧州債務危機の深刻化、世界経済の鈍化、及び英国が目下緊縮財政策を実施していることを背景に、英景気回復の勢いは一段と弱まっている。(続く!!)
(1月Insightより)
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