ユーロの行方!投資戦略を如何に再編するか?~関係性とリパトリ
4連続コラム最終日の本日は昨日のコラムに引き続き、リスク選好・回避志向に分類しながら景気動向を考えながらFXだけでなく、株式・商品も考えてみたいと思います。
米国景気が減速するシナリオではFRBは低金利を維持しないといけないので、これはドル安、つまりリスク選好志向要因です。最後に中国の景気が減速する場合は原油、鉄鋼、石炭、銅などのコモディティが売られます。これはリスク回避志向のトレードになります。ただし、この分類で気をつけなければならない事があります。若し金融市場を強いショックが襲った場合は、それらのリスク選好・回避志向の関係は全て崩れます。
つまり全面的な退避行動が出た時はリスク回避志向一本になるのです。以前のコラムでも書きましたが、世の中には株式・債券・商品・為替・不動産などあらゆる商品、投資対象がありますが、最も出来高の大きい商品はFXであり、その中でもドルの存在感は圧倒的です。先ほど述べた大きなショックの結果生じる投資行動は主にリパトリエーションを指しますし、実際保有ポジションを投げ売って安全資産へ資金を避難させる行動が生じます。この場合が、私がこれまで述べた各商品の相関関係が一挙に崩れ去る局面ですの、その点には別の視点で注意が必要になります。
ここまでは為替の値動きを中心に整理しましたが、さらに他の銘柄の関係性も考えたいと思います。ここでは原資産の価格が上がるか?下がるか?という分類方法でリスク選好・回避志向を整理します。
リスク選好志向の時は原油、金、ユーロ、米国株などが買われます。リスク回避志向の時はそれらの銘柄が値下がりすると同時に、避難先としてドルや円が買われます。この投資感覚を、いかにして自身の投資に利用するか?を考えるに、一つの例としては皆さんがユーロに強気でユーロ・ドルをロングした場合、この関係性から原油や金や米国株が上昇しているかを横目でチェックしながらトレードする必要性があるということです。それは、それらの原資産は仲良く二人三脚で値上がりする場合が多いからです。そしてそういったポジションを自身のポートフォリオで組んでいる際に、強いショックが市場を襲った場合、振る舞うべき投資行動としてドル、米国債、日本円などに全てのポジションを投げ捨てて、避難させる必要があるということになります。
ギリシャの問題が最終的にどういう末路をたどるか?は現段階で断言できませんが、投資家のスタンスとして複数のシナリオを想定しそのシナリオごとに如何なるポートフォリオに組み替えていくか考えておく必要があると思います。
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