中東情勢を歴史から見た分析~「イランにおけるイスラム革命「精神・思想面での欧米文化圏からの独立」 | マーケットの今を掴め!FX・CFD東岳ライブ情報

中東情勢を歴史から見た分析~「イランにおけるイスラム革命「精神・思想面での欧米文化圏からの独立」

イランは革命以前は中東で最も親米的な国家でした。石油権益国有化を行ったモサデク政
権を、米国の援助のもとに行われたクーデターでパーレビ王をイランに据え、米国の傀儡
政権に仕立てました。当時のテヘランは中東のロスアンジェルスと評されるほどでした。
しかしシャーは次第に独裁色を強め、その背後にいる米国も忌み嫌われる存在になります。
そして1979年にイラン革命でホメイニ師が宗教をベースにしてイラン国民を統合して王政
を打倒しました。これを機にイランは外交面で反米路線、思想面でイスラム教シーア派の
その中でも最も過激な原理主義に傾注していくことになります。ただ中東現代史において
はイラン革命は明確にイスラムを前面に打ち出し、欧米の思想を全面的に否定した点で精
神・思想面での独立を達成したといえます。




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