「日本が『拉致問題』に執着しているのは,わが国の対外的イメージに泥を塗ろうという不純な下心以外の何物でもない」

 

「既に解決された問題を騒ぐ前に,過去にわが国を占領して,わが民族に耐え難い不幸と苦痛を与えた前代未聞の罪悪を謝罪し賠償するのが筋だ」

 

と,北朝鮮が,我が国を強く非難しながら主張した。

 

過去に拉致を「これで解決したことにするよ」と勝手な言質を与えた日本人達を国民の前に引きずり出して,納得のいく弁明(そんなものはないが)をさせるのはもちろんだが,

 

韓国も含め,「君達は日本に,旧宗主国としての責任をもっと果たせと言うのか?」と厳しく問うてみる必要がある。

 

「共に日本人として大東亜戦争を戦った戦友でもあるが,また,優れた構想であった日韓対等合邦を実現できずに,併合によって民族の誇りを深く傷つけてしまったことへの痛切な悔恨は今も残るが,

 

併合当時の世界情勢や植民地統治の水準からして,君達を統治した日本が残した功績には多大なるものがあると考えるがどうか?」と,即座に切り返す日本であってほしい。

 

アレン・アイルランドという著名な学者が,日本の朝鮮統治を客観的に詳細に評価した優れた記録がある。【THE NEW KOREA―朝鮮(コリア)が劇的に豊かになった時代(とき) 桜の花出版刊

 

植民地政策の専門家が,冷静かつ精緻な分析により,欧米列強の植民地経営と日本のそれとを比較して,

 

事大主義と権威主義に自縄自縛され,国家発展の基礎さえ自力で築けなかった朝鮮半島の現実と日本との運命的な邂逅を克明に描き出している。

 

史実を指摘すれば,当然ながら南北朝鮮共に激高し,恥知らずな妄言を吐くな!とお定まりの絶叫をあげ,ナチス由来の売国専門組織である記者クラブ・マスコミも勇み立って歩調を揃えるだろうが,

 

例えば韓国からアメリカへ留学した学生達が,指導教授らから「あの時代に貴国と北朝鮮が日本に統治されたのは理にかなっている。欧米列強が揃って併合を承認したのが何よりの証拠だ。」と指摘されている事実への再考も促すべきだ。

 

本来,我が国が一人前の国家ならば,両国とも早くに開戦していて然るべきなのだが,残念ながらいまだに自立する決心も自衛のための正当性ある戦争をする決断もできないでいる。

 

ならばせめて,真正面から両国へ旧宗主国たる矜持を強く示して,敗戦後の長い歳月を費やしても自力で手にできない事柄への助力を率直に当方へ申し述べるよう求めるべきだろう。

 

むろん,1965年に取り交わした約束事による援助を「ふじゅうぶんだ」などとは言わせないし,たとえどの国が背後で画策していても拉致を許すわけにいかないのはもちろんだが。

 

宗主国であった日本と,わが植民地統治を受けていた両者が,双方共にフラストレーションを長い歳月にわたってためるに任せ,

 

いつまでも一方的な侮辱やタカリを積み重ね,それによる下劣なレイシズムを募らせていては,いつまで経っても真の友情は築けない。

 

両国との「心ならずもの」開戦の準備をアメリカが慌てるほどの真剣さで始めると共に,これまでごまかしてきた旧宗主国としての強烈な反撃と問いかけを,

 

アメリカに頼るしか能がない腰抜けだと日本をナメきっている両者が青くなるほどバイオレントな姿勢で叩きつけることこそが,半島と日本の真に良好な絆を育てる第一歩として必要なのではないか。

 

 

今は完全退役間近の74式戦車

 

草原の彼方から疾駆してくる姿は頼もしかった