自分でも思う。
なにしてるんだろう。
一人ベンチに腰掛け
ジュースを飲んでます。
人なんてだれもいない。
受け入れ難い現実から
ただ
ただ逃げてるのかもしれない。
ここは、
少し風景は変わっても
すべての始まりで。
一度諦めかけたとき
もう一度
立ち直らせてくれた場所で。
思えばそんな
小さな偶然を、
大きな奇跡を、
ただ求めて
すがって
こうして来るはずのない幸せを
待っているのかもしれない。
どんなに口では
文面では
強がってみても
身体は自然と反応していて
偶然街中で見かけただけで
なにかが動いた気になる
この一ヶ月間、
きっと人生で一番辛かった。
何度も投げだそうと思った
でも堪えたよ？
神様って奴がいるなら
最後に救済策を
用意してくれてるはずだと。
本当に馬鹿みたいに
こんなときばかり
頼れるものには
片っ端から頼って。
そうして今
ここに一人で居ます。
沢山の虫たちが
鳴いているのに
本当に静かで。
たった一人で
泣いているのに
それは響いて。
握ったケータイが
帯びている熱は
ただ、
リミットを近付けたがるのか
それとも
淡い、微かな期待を抱いた
自分の火照った身体から
熱を吸い取ったのか。
どちらにしても
全てが終わるんだ、と。
夜風で身体が
冷え切ったとき
動かなくなった
携帯から
熱が冷めたとき
この心の温度も
きっと一緒に
奪い去ってくれるのでしょう。
今更悔やんだって
なにが変わる訳でもない
そんなの信じたくなかった
きっとこの先も
また長い間
この奪いきれなかった
ほんの少しの温度が
俺を縛り続けるのでしょう。
その痛みを
よくよく分かっていた俺は
ただただ心を濡らして
熱を奪い去ろうとするのでした