上杉謙信の戦手法と賢明な投資家の例
昨年の考察において、上杉謙信の戦手法について論じたのだが、ライブドアショック以降、引き続く厳しい地合いの中、生き残りかつ利益を上げている投資家の中には上杉謙信的手法をうまく用いている人々がいる。
さかのぼって、上杉謙信が生涯を通じて戦に次ぐ戦を重ねることができたのは、佐渡金山を押さえたことが大きな要因であることは間違いなかろう。
しかし、佐渡金山を押さえる前からも、彼は戦を短期間の間に繰り返している。
この点について、筆者はむかし不思議に思ったりもしたが、要するに彼の得意とする人数である8千人を超える動員能力をもちながら、目先の勝利を得るために無理に大動員をかけることなく8千人に抑えたのが、彼が戦をたびたび実行できた秘訣なのだ。
さかのぼって、上杉謙信が生涯を通じて戦に次ぐ戦を重ねることができたのは、佐渡金山を押さえたことが大きな要因であることは間違いなかろう。
しかし、佐渡金山を押さえる前からも、彼は戦を短期間の間に繰り返している。
この点について、筆者はむかし不思議に思ったりもしたが、要するに彼の得意とする人数である8千人を超える動員能力をもちながら、目先の勝利を得るために無理に大動員をかけることなく8千人に抑えたのが、彼が戦をたびたび実行できた秘訣なのだ。
とかく戦をするとなると、勝利を希求するあまり一兵でも多くの兵を動員したくなるものだが、自らの戦手法を貫徹させ、八千の精鋭たちに数万にも匹敵する活躍をなさしめた謙信は、やはり非凡な武将だったといえよう。
一部の賢明な投資家は、このような上杉謙信のやり方を知ってか知らずかうまく取り入れている。
例えば、厳しい地合いの中でのリスクを考えた場合、自分が効率よく運用できる株資産の額がせいぜい300万だと判断したなら、週末などに300万をオーバーする分は機械的に出金し常に株資産を300万以内に収めるというやり方である。
各人の判断で当該額は一億であろうと、百万であろうと額の大きさ自体はあまり問題ではない。
大事なことは、自分は資金量さえ大きければ大儲けできるはずという自惚れの心をぐっと抑え、現時点の己の置かれた状況と力量を踏まえ、リスクとのバランスで最も効率よく運用できる資産を見極め、それ以上に資産が増えると迷うことなく出金することである。
前回の考察で、大口は個人の心を折れさせようと仕向ける話をしたが、リスクを十分に考慮した額の株資産で運用することは、このような大口の揺さぶりに冷静に対処するうえでもひとつの有効な方法だといえよう。
一部の賢明な投資家は、このような上杉謙信のやり方を知ってか知らずかうまく取り入れている。
例えば、厳しい地合いの中でのリスクを考えた場合、自分が効率よく運用できる株資産の額がせいぜい300万だと判断したなら、週末などに300万をオーバーする分は機械的に出金し常に株資産を300万以内に収めるというやり方である。
各人の判断で当該額は一億であろうと、百万であろうと額の大きさ自体はあまり問題ではない。
大事なことは、自分は資金量さえ大きければ大儲けできるはずという自惚れの心をぐっと抑え、現時点の己の置かれた状況と力量を踏まえ、リスクとのバランスで最も効率よく運用できる資産を見極め、それ以上に資産が増えると迷うことなく出金することである。
前回の考察で、大口は個人の心を折れさせようと仕向ける話をしたが、リスクを十分に考慮した額の株資産で運用することは、このような大口の揺さぶりに冷静に対処するうえでもひとつの有効な方法だといえよう。