以前、
癌になりました。
その時を振り返って思うこと。









40才になった年だと思います。
手術をしたのは、、、



今ではホントに忘れてしまっているので、
何年たったかなぁ、、、
ぐらいの記憶になりました。



ですがその当時は
一人暮らしで、
アパートからマンションに引っ越した
ばかり。


少しは貯蓄があったものの、
お金は無いは、オトコは居ないは
オマケに手術!!


踏んだり蹴ったりな
ヤケっぱちな毎日でした。


自分の周りには
同じ病気になった人はいなくて、
知識もないから、
ただただ不安でした。




そして、





ガンと診断されてから、
手術するまでの間。




今、混んでますから
3カ月待って下さいと言われ、





マジ?



てな気分だった。




あ、あ、あ、そうなのね、
手術する人たくさんで、混んでるんだぁ




それから、
手術の案内通りに説明を受け
入院の手続きをしたのですが、




確かに手術を待たされるだけあって
大混雑です。


スゴイ世界だここは、、、




と感じたのは鮮明に覚えています。




なぜかというと、
周りの入院していた患者さん達は
自分よりもずっとずっと重症で、
何ヶ所も手術したりしている人が多く
長い入院の人が多かったのです。








担当の看護師さんが
他の患者さん達がどこを手術するのかを
カンタンに明るくドライに
教えてくれたのを
よく覚えています。






仕事場では、たった一人で
悲劇のヒロイン張りに
悲壮感が溢れていたのが、



入院して初めて、



なんだ、いっぱいいるじゃん?
私、普通なんだ!
混んでる電車に乗ってる気分になりました。




コロッと考えが
変わったのでした。







自分の事ばかりみていると、






世の中で一番タイヘンで、
悲惨なのはアタシ。



世の中で一番惨めで
不安なのはきっとアタシ。



おまけに病気になって
これからどうしよう、、、



金もないし彼もない。




ああ、、どうしたらいいの?!




みたいなね、
事にはなんないのよ。




世の中にはそんな人も
こんな人もたくさんなんだ。



急に気持ちが軽くなっていきました。




不思議なものです。



自分だけ?



と思うと、悲劇的になりますが




たくさん似た様な人がいる。
と思えただけで、



自分はその中の一人となり、
大して目立たなくなるのです。






そんな経験をしてから、




辛いことがあっても、
絶望しても




たぶん、似た様な人がいるはず、、、
と思えるようになりました。





病気の症状とかは、
体験した人の話しが一番助かるし、
安心材料になります。



共感してもらえると
ホントに気持ちが軽くなるものですね。




自分の周りには
経験のある人が居なくても



ちょっとSNSの世界をのぞくだけで
たくさん経験者はいるのです。



一人じゃないと思うだけで、
ちょっと見る世界を広げてみるだけで



とっても気持ちが軽くなるのです。





気軽に仲間を探してみよう。
自分はいつでも
一人じゃないさ。












kimmy