ナビパパは、時間が許す限り、毎日朝夕、ナビと散歩に出かけます。

雨の日も、二人とも合羽を着て出かけますが、雨脚が強かったり、風がある場合はいろいろと不便なので中止することもあります。

しかし、散歩はナビにとっては、おトイレの時間でもあるので、中止したらナビの至福のおトイレ時間を奪うことになり、申し訳なく感じます。それで、雨が小やみになった時などを見つけて、できる限り散歩に連れて行くようにしています。

ナビは、おトイレをするとき、ナビパパの顔をちらっと見ます。その表情がとても可愛いのです。

 

ところで、先日、近くのスーパーの野菜売り場に、他の野菜と並んで、春の七草のセットが並べられているのを見ました。

このような光景は、ナビパパの子供のころは見たことがなかったのですし、食べたこともありませんでした。

しかし、最近は春の七草セットが正月行事の商品として出回っているのです。

 

七草粥は、食べたことはないにしろ、学校では教わりました。なぜか今でも春の七草をそらんじています。

「セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロ、これぞ七草」

それぞれがどのような植物なのか、あまりわからないのですが、そうじて水田や畑に生える雑草のようです。

 

正月7日に春の七草粥を食べると、身体中の毒気を消し去り、一年間の無病息災がかなえられるとされています。

年初に七草粥を食べるという慣行は、昔は行われていたのかもしれません。

しかし、テレビなどでは伝統的習俗の一つとして七草粥を食する行事が紹介されることはあっても、実際にはあまり行われなくなっていたのではないでしょうか。

 

そもそも、新暦の1月7日ごろに、山野に春の七草をみいだすには早すぎると思われます。

いくら温暖化が進んでいるとはいえ無理だと思います。

スーパーで売られている春の七草セットは、山野で採取したものではなく、ハウス栽培で販売用に育てたものだだろうと思われます。

 

七草粥を食べる習俗は、もともと、旧暦に基づいた行事です。

旧暦は現在の新暦にくらべて、1か月かそれ以上遅れるので、旧暦の正月7日ころには山野に春の七草も見られるようになっていたのでしょう。

 

そのような旧暦の古来の習俗が、近年になって、装いも新たにと言いますか、現代風に、しかも、新暦の習俗として復活しています。

コンビニの商業戦略が契機となって広まった恵方巻を食する習俗もそのような復活行事の一つでしょう。

七草粥にしろ恵方巻にしろ、どのような形にしろ、古い習俗が復活するのは悪くはないのかもしれません。

もちろん、いろいろな意見があるかもしれませんが。

このように、ちょっとしたきっかけで、一つの習俗が社会に広がり、やがて定着し伝統になっていくのかもしれません。